玩草亭百花譜 中巻: 福永武彦画文集 (中公文庫 ふ 9-3)
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玩草亭百花譜 中巻: 福永武彦画文集 (中公文庫 ふ 9-3) / 感想・レビュー
冬見
1977年から1978年のもの。77年の後半からは絵日記というよりも植物図鑑から得た知識の覚書という色が濃くなる。(私はどちらかといえば、福永の交友や所感が垣間見れる絵日記の方が好き)78年の絵は入院前後に描かれたもので、植物の絵に名前が添えてあるようなものが多く、日記や覚書は少ない。注は福永貞子夫人による。レンゲツツジの花弁の数を巡って喧嘩をしている(そしてそれを絵日記に書いている)部分は微笑ましくて笑ってしまう。随筆「絵の話」にある油彩を辞めた理由が上巻の随筆と若干違うので、そのあたりもおもしろい。
2019/05/13
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