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告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

作家
町田康
出版社
中央公論新社
発売日
2008-02-01
ISBN
9784122049697
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告白 (中公文庫) / 感想・レビュー

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🅼🆈½ ユニス™

面白くて笑い転げてたのに! … 熊太郎のバカ!バカを思うと苦しくてなる。心が痛い!心が痛い!活字が音楽となってリズミカルに私の耳を打って来る。フワフワと読者を空中浮遊させる。死ぬ時は一緒とアニキの熊太郎に誓った弟分弥五郎の決行前日の行動には涙が止まらなかった。…この感想は表現しきれない… 渾身の力を振り絞って書き上げたであろう作家 「町田 康」 さんは書き終えて長い間寝込んだと思えるくらい力強い “大名作” だった!これこそが文学、いや、とにかく素晴らしい❗️ [★★★★★]

2018/06/03

nobby

その生き様を冒頭で「あかんではないか」と評された熊太郎が、最後たどり着く答えもまた同じなのは秀逸。河内十人斬りという実話を基に、一人の怠惰な男の人生をなぞらえ、思弁的という歪な心情が延々と綴られる。自己を守り虚栄を張るべく思いのまま行動する様や思惑のズレ模様の羅列に、一瞬何を延々と読まされているのか分からなくなるが、そのバカ正直でピュアな思考は憎めない。また、社会との帰属があるからこその現在の自分を確認しながら過去を顧みるばかり。蔓延る悪を討ちつつなされた告白、必死のパッチの言葉が導き出すのは空虚のみ…

2017/10/26

酔拳

明治23年、実際に起こった事件、河内10人切りの犯人、熊太郎人生にせまった小説。町田さんは、小説の中で、熊太郎の性格を想定して、熊五郎に乗り移ったかのように、クあ五郎を表現しています。熊太郎は、小さいときから、周りの子供と違いを感じ、ずっと、生きずらさを抱えていきていた。そして、大人になっても、友達と同じように、働くことができず、博打しかできなくなってしまう。そんな、熊太郎の心理を、町田さん飄々とした文体で表現されています。熊太郎が10人切りしたのはなるべくしてなったのか?読者に問う作品。

2020/02/08

紫 綺

ようやく読み終えた。思弁的思考の熊太郎、解る気がする。しゅらしゅらっ、げしゃげしゃ、じゃらじゃら・・・等々、訳のわからん面白いオノマトペがやたらと散らばり、大量殺人の話の割に、会話が面白かったりする、しかも河内弁。へべれけっ!!あ、これは私が酔った時のオノマトペだった(笑)。

2013/03/31

ペグ

無頼者で殺人犯の城戸熊太郎の人生を、ユーモラスに時に残酷に描ききったこの小説は凄みを利かせて約700頁の大作だ。最後の場面。(櫓の上には音頭取りと社中のひとびと。節を解決させると、エネルギーを注入するように、イヤコラセー、ドッコイセという囃子詞が響いた。お題は、「河内十人斬り」。 群衆が熱と光を浴びて狂熱するその様を凝視するものがあった。熊太郎の魂であった。)濃密な小説の読後、惚けたわたしは直ぐには感想が書けなかった。

2018/08/14

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