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昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

作家
猪瀬直樹
出版社
中央公論新社
発売日
2010-06-25
ISBN
9784122053304
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あらすじ

緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る……。日米開戦直前の夏、総力戦研究所の若手エリートたちがシミュレーションを重ねて出した戦争の経過は、実際とほぼ同じだった! 知られざる実話をもとに日本が〈無謀な戦争〉に突入したプロセスを描き、意思決定のあるべき姿を示す。

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫) / 感想・レビュー

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猪子恭治

総力戦研究所という聞いたこともない公的機関が存在し、開戦前にしっかりとシミュレートされていた真実を淡々と描いている。どんな正しい議論も上部へいくほどオーソライズされる仕掛けが必要。どのように、誰が議論したかが重要で、今も変わらない。敗戦必須と結論を出した当人達が、その敗戦後の準備を何もしなかったことが興味深い。議論と現実が融合せず、ただ、数字による結論を出しただけ。それは、東條が、官僚で戦争をして、政治をしなかったと同様。人は弱いものである。その点で、東條英機は、筋が通っておりもっと評価されていいと思う。

2012/01/01

Akira

最良にして最も聡明な逸材35名が集まった「総力戦研究所」青国政府の模擬内閣が導いた答えは【日米戦日本必敗】思想や感情などの主観ではなく、国力算定による数字による結論だった/…総力戦研究所の存在すら初めて知ったし、東條英機のイメージも変わるなど、勉強になったのもいっぱいあったけど…読みづらい!漢字いっぱい!レポート的な文章!それに自分の無知も加わって、読みづらさMAX!総力戦研究所の事は勿論、開戦に至った経緯や東條英機の事をもっと知りたい気持ちだけが膨らんだ。浅田次郎や百田尚樹で小説化されないかなぁ

2018/08/18

SOHSA

《借用本》以前から読みたい本に登録していたものの、なかなか手に入れられなかった一冊。一般にはおそらくあまり知られていない総力戦研究所の机上演習とその後の日本の敗戦とを対比させて、日本がなぜ対米開戦に踏み切ったのかを解説してくれている。驚きは昭和16年の時点で日本がこのようなある意味自由な机上演習を行い得た状況にあったという点。歴史の真相は簡単にはわからない。少なくとも先の戦争が一部の人のみに責任があるとはやはり思えない。名著「失敗の本質」ほどではないにしろ、読み応えのある良書だった。

2018/03/11

林 一歩

良し悪しはあれど、日本の官僚のスペックの高さは半端ないと常々思っている。この優秀な方々を生かすも殺すも政治家次第なんだろうなァ〜と考えるわけだが、今のタイミングで猪瀬には言われたかないわな(笑) 名著だと思うが、やはり猪瀬の文体は好きになれないです。

2013/12/02

mymtskd

太平洋戦争の開戦前に当時のエリートたちによって,結果はすべて正しく予想されていたのに,まったくそれを生かせなかったもどかしさ.その犠牲の大きさに胸がふさがれる思いがする.理性からかけ離れた感情論や精神論,責任の所在の不明確さ,「お付き合い」や顔色を伺うことで本筋からどんどんずれていってしまうことなど,これは昔の話で終わらない.

2015/07/17

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