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ランプコントロール (中公文庫 お 71-2)

ランプコントロール (中公文庫 お 71-2)

ランプコントロール (中公文庫 お 71-2)

作家
大崎善生
出版社
中央公論新社
発売日
2013-07-23
ISBN
9784122058187
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ランプコントロール (中公文庫 お 71-2) / 感想・レビュー

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ミカママ

「別れとは、意味不明になること」て、そういう時代もありましたが、SNSが発達した現代では、そうも言ってられません…。フランクフルト空港の冒頭は、春樹さま作品か?もしくは私の青春か?て感じで私自身の20代を思いながら読了。当時のドイツ人の恋人、20代後半に訪れた真冬のドイツなどなど。話を物語に戻すと、いいんじゃない、この主人公?若いのにちゃんとその場その場で決断しててエラい。元恋人のステちゃんだけど、彼女だったら大丈夫。すぐに次の恋人できるから(経験者は語る)。久しぶりの大崎節、堪能いたしました。

2015/12/22

びす男

二人の女性が出てくることで、より愛情の純粋さが際立っている。はっきりしない男に対して、強い女性と沈黙する女性が、いずれも美しい。二つあるからといって、必ずしもどちらかが本物でどちらかが贋物であるわけではない。どちらにも真実が宿る場合だってあるのだ。

2016/10/09

巨峰

深くて静かな愛の物語。そもそも、迷いなく入籍しておけば、こんなことにならなかったような気もするが、最後のところがそれで良かったとも思いました。フランクフルトの話が良かったです

2021/01/11

じいじ

何とも切ない恋愛小説である。わたしは強面の風貌の大崎善生氏が描く恋愛小説が好きである。本作は誰でも経験をしたことがある「別れの痛み」を描いた作品。内容的には男視点(エゴ)にたって描かれているので、女性の方からは共感されないかもしれない作品に思う。文体的にも読みやすい作家である。 おすすめ度:★★★(満点)

2013/08/12

mataasita

途中ノルウェイの森を読んでいるような気が。主人公は直人。理沙を選びステファニーとの別れを決意してからもしっかりセックス。一度だけのセックスに苦悩した直子とは違う。直人は「僕」と同じで誠実でスマートで缶ビールとしゃれたつまみが好きでセックスもうまく、そして誰にも優しいのだ。ステファニーと別れた場面で終わればノルウェイの森だが、直人は自分という存在の意味を見失わない。終わりは予想外のハッピーエンド。終盤のブレーメンの音楽隊のくだりがよかった。私たちは過去にすがらずに、新しい音楽隊を結成し続けていけばよいのだ。

2021/10/26

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