老人初心者の覚悟 (中公文庫 あ 60-4)

shincha

小生より、少しだけ…いや、結構お姉様である阿川佐和子さん。TVで拝見することはあったが、著書を拝読するのは初めて。エッセーなので、作者の日頃の何気ない考えとか体験談とか、飾り気のない文章で表現され、素敵なお人柄がうかがえる。こんな姉がいたら、面倒臭いけど、楽しい姉弟になれただろうな…などと勝手に妄想している。可愛らしいお顔に似合わず、結構、ズケズケとものを言い、ズボラなところがあり、63歳で結婚すると言う決断力、行動力があり…人間誰しも歳をとる。前期高齢者間近の小生も、楽しく生きようっと！

2024/03/11

わんつーろっく

初出は2016〜19年の「婦人公論」のエッセイ。前期高齢者の仲間入りをした阿川さんの覚悟、そこにはまだまだいっぱいのワクワクの予感。文士を父にもつ同輩との繋がりが興味深い。瞬間湯沸かし器のような父の遺伝子をしっかり受け継いでいるような、昨今の怒りっぽさを自覚し、「お前、図に乗っているぞ」とテレビの自分に突っ込む謙虚さ笑に好感を持ちます。老化とは、ひたすら順応することである。ですね。

2023/08/29

えりまき

2023(369)エッセイ。楽しく拝読。前期高齢者に入られたとのことですがパワフルです。ブラの洗濯が3週間に1度は驚きました。「だから」で話を始める人は私も苦手です。「おっしゃる通り！」は便利かも。気になっていた鎌田實さんのスクワットダイエットは、継続が大事と。10年続く更年期や、慎む心など参考になりました。

2023/12/31

すみけん

老人というには失礼な感がある阿川さんのエッセイ集。2013年現在、69歳になられたとのことですが、明るく元気に人生を歩んでおられる様子に、かくありたいものだとなニヤニヤ読みながら羨ましくなりました。誰かを悪く言うでもなし、自虐的になるでもなし、前向きな生き方を綴ってあるから、爽やかな読後感を味わえるのかな。

2023/10/08

バーバラ

いやあ、愉快痛快。阿川さんのエッセイは“悪友"壇ふみさんとの共著を何冊か読んだことがあるが、それ以来本当に久しぶり。いつの間にか阿川さんもこのようなタイトルの本を出される年になり、私も10歳ほど年下ながら本書に書かれていることに「あるある」と頷くような年になった。お仕事の話、日常生活の話と時に大笑い、時にしみじみしたエピソードが出てくるが何と言ってもインパクト大なのはブラジャーを３週間洗わないという習慣！老いを嘆かず、諦めず、笑いながらポジティブに年をとってゆきたいと思える肩の凝らないエッセイ。

2023/09/14