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代理母、はじめました (中公文庫 か 86-3)

代理母、はじめました (中公文庫 か 86-3)

代理母、はじめました (中公文庫 か 86-3)

作家
垣谷美雨
出版社
中央公論新社
発売日
2023-10-24
ISBN
9784122074279
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代理母、はじめました (中公文庫 か 86-3) / 感想・レビュー

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Shoji

産みの親、育ての親、遺伝上の親。つまり母親が三人。こんな出自を持つ子が実際に存在するのだ。その背景には、ネグレストや虐待の問題、貧困ビジネスの問題、所得格差・経済格差の問題、人種差別、さらにはジェンダー差異やLGBTQに対する無理解。様々な問題が絡んでいるようだ。本当の幸せって何だろうか。考えさせられる一冊だった。

2023/11/28

よっち

義父の策略で違法な代理母出産をさせられた16才のユキ。不遇な家庭に育った彼女が、子供を持ちたい人々と貧困女性を救う代理母ビジネスの賭けに出る物語。相変わらずな救いがない近未来の日本を舞台に、命がけで出産した報酬は全て義父に奪われる状況から逃げ出したユキが、幼馴染のミチオと組んで始めた代理母ビジネス。代理母出産をめぐる様々な人たちの思惑にも翻弄されながらも、どうすれば一番いいのか真摯に向き合って、みんなが幸せになれる方向を考えてゆく、そんな彼女たちが迎えた結末はこれもまた幸せのひとつの形なんでしょうかね…。

2023/10/24

NAOAMI

タイトルの軽さに反し代理出産がテーマ。リアルな社会問題・家族関係を描いてきた著者としても、このテーマは近未来・架空の日本とせざるを得なかったか。いきなり16歳の女子が義父に言いくるめられ1代理出産を遂げる冒頭。心中と得た報酬に裏腹な感情を抱く。代理出産が法的に微妙な話、女性が如何に虐げられているかの流れ。16歳の女子が幼馴染と協力して代理母ビジネスに参入、成長していく展開。貧困女性を救いつつ、子を得たい人とのWinWinを見出していく。疎外された女性の立場が事細かに描かれ、フラットな価値観の大切さを痛感。

2023/11/09

papipapipapeace

代理母の切り口から、今の日本の問題について、分かりやすく物語になっていて、 ありえない世界ではなく、もうすぐこの話の世界になるんやろうなと、リアリティも感じた。 自分が自分のために強く生き抜く、その素晴らしさを教えてもらった。背中を押してくれる話

2024/02/21

shi-

きっと、近いうちに日本でも代理母、認められるんだろうなぁ。 読んでいて、今の少子化の日本、このままでいいのか!!と問われているような気になった。 そう、そう、そうなんだよー、と心の中で何度呟いたか。 化石ジーサン達に、読んでもらいたいな。

2023/12/28

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