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新装版 ソフィーの世界 (下) 哲学者からの不思議な手紙 ( )

新装版 ソフィーの世界 (下) 哲学者からの不思議な手紙 ( )

新装版 ソフィーの世界 (下) 哲学者からの不思議な手紙 ( )

作家
ヨースタイン・ゴルデル
須田 朗
池田香代子
出版社
NHK出版
発売日
2011-05-26
ISBN
9784140814796
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「新装版 ソフィーの世界 (下) 哲学者からの不思議な手紙 ( )」のおすすめレビュー

「自分はなぜ生きているのか、どう生きるべきか」そのヒントをくれる“哲学”を面白く学べる名作児童文学

『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』(ヨースタイン・ゴルデル:著、須田朗:監修、池田香代子:訳/NHK出版)

 私は小学生の時、『週刊少年マガジン』で連載されていた「MMR マガジンミステリー調査班」のノストラダムス特集で大予言を知って命に限りがあることをリアルに感じて絶望し、ビル・マーレイ主演のファンタジー映画『3人のゴースト』の主人公が生きながらに棺桶の中で焼かれるシーンで死ぬことの恐ろしさに震えた。小中学校の間、毎夜遅くまで、自分の命や意識が永遠に失われてしまったときのことを想像し、何度も夢に見た。

 そして、中高生のときは人間関係に悩み、自分なりに最善の解を毎夜、問うてみた。

 命とは何なのだろうか、どのように生きるべきなのだろうか、と問い続けるじめじめした青春時代だったのだろう。

 そんな私は、学生時代に遅まきながら太宰治を知り、じめじめうじうじ、それでいて破壊的な…今でいう中二病の先駆けなどとも言われる太宰に惹かれた。そして、作品を読むなかでショーペンハウエルやニーチェを知り、哲学に興味をもった。

 哲学にはどうやら、命とは何なのか、人…

2022/9/29

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新装版 ソフィーの世界 (下) 哲学者からの不思議な手紙 ( ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ykmmr (^_^)

後半は近現代哲学。カント・ニーチェ・サルトルなど、有名哲学者続出。ニーチェの名言に対しても考察がされている。フロイトの精神分析学は色んな側面から分析すると深すぎて…。それ次第が『哲学』な気がする。 沢山の頭が良い方たちが、それぞれの目線で唱えてきた学問。でもゴールはなく、これからも色んな説の出現と人間社会にも普遍的に追随して行くのだろう。それに伴い、ソフィーの物語も佳境。ヒルデの登場にて、自分たちの状態に気づいたソフィーたち。『自由』を求め、メタフィクションの世界から脱出する。

2021/08/15

ころりんぱ

ヒルデ、頭良すぎぃ。哲学の歴史を追ってここまできたけど、ヒルデみたいにはスイスイ理解できなかった…。入れ子式の物語に見えるものと見えないものが入り乱れて、ファンタジー色が強く、何が本当で何がまやかしなのか、真理はどこにあるんだろう。問いが山盛りになる本だった。それにしても、ヒルデの作戦にはそう来たかー!とワクワクしてしまった。

2017/04/19

おうち時間

上巻ではソフィーの話として進行していたのが、下巻に入るとヒルデの話として進み始め、早くも100ページ目でソフィーとアルベルト、ヒルデ、ヒルデの父の関係が明らかに。下巻も哲学の講義は続きその部分は相変わらず苦戦しましたが、後半のファンタジーの世界は楽しめました。そして最後の地球、銀河系、ビッグバンの話にまで来ると、「私は誰?」「私の生きてる世界はどこから来たの?」と思わずにはいられません。今夜は夜空を見上げてしまいそうです。この本は図書館で借りましたが購入して再びじっくり読みたい本となりました。

2021/02/14

康功

最後の章は、ビックバン。 人間の誕生どころか、地球、宇宙の誕生も説明してくれるものでした。私たちは、みんな星屑の一つのカケラから生まれた 親戚なんですね。また、夜空を 見るのが感慨深くなりそうな 読後感でした。おすすめの作品です。

2016/08/19

masa

上巻ではファンタジックなミステリーだなと思っていたが下巻の冒頭で様相が一変。すごい構成だなと。どうしたらこんな物語が思いつくんだろう。上下巻通して西洋哲学の歴史が易しく学べてストーリーも面白い大作だった。時間を置いてまた読み返すことになるだろうと思う。

2021/02/15

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