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NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学

NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学

NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学

作家
飯田泰之
出版社
NHK出版
発売日
2014-06-25
ISBN
9784140816417
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NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学 / 感想・レビュー

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経済学をベースとした考え方の「型」を身につけて、仕事や生活に活かそうという趣旨の本。経済学的な考え方や専門用語がとても分かり易く説明されている。今ひとつよく分からなかった機会費用やサンクコストといった概念や、競争と分業の重要性がようやく理解できた気がする。少しでも経済を学んだ人には物足りないだろうけれど、経済のけの字も知らない自分にとっては非常に有意義な読書だった。

2014/10/05

たかしくん。

まずは経済学と経営学との違いについて、経営学は「競争」を悪とし、経済学こそが「競争」は善とする著者の主張に意外感を感じましたが、読むにつれて「それも有りか」と感じた次第です。要は競争による均衡が取引の最大化と公正性を達成する最高の手段だということ。リカードの「比較優位説」こそが、一番の根拠となる理論であること。以上が本書の主題の柱かと思います。以降、今の「成熟社会での競争」「共産主義とリーマンショックの共通性」と続きますが、一番の収穫は、名前だけ知っていた「囚人のジレンマ」が理解できたことかな?!

2014/09/12

Jun Sasaki

人間の行動なんて学問化できるか!という理系脳の自分でしたが、「人間はインセンティブのある方に向かう」という原理で自然現象化することで、世の中の動きも説明できる、とする明快さがウリです。「比較優位性で論ずれば取り柄のない人はいない」「交渉は、自分の主観価値を相手に悟らせないこと、相手の主観価値を正確に見抜くことが必要」「同じことを説明する理論であれば、シンプルな方がよい」など。

2020/12/26

Miya

ラジオ番組をベースに作られた本なので、むずかしい数式やグラフが使われてなくてとても理解しやすい。経済学に興味を持ったときの足掛かりには良いかもしれない。第4講の「機会費用」「サンクコスト」の考え方は経済だけでなく、日常にも応用できると思う。用語や人名の説明も載っているので、さらに経済学を学ぼうと思ったときにはそこから興味のあるものを選んで読むのも良いかもしれない。

2016/07/10

しゅー

★★★マクロ経済学を論じた『日本がわかる経済学』と対をなす書籍。ミクロ経済学で磨かれた思考の「型」をビジネスパーソンへ伝授。類書は多いが成功例は希少。そもそも経済学と経営学はベクトルが逆。独占を防ぐために産業構造の研究を行っていた経済学の知見が、目的を逆にすることでポーターの5フォース分析に結実したのは有名。あとは経済学者って浮き世離れした御仁の集まり(偏見)。その点、この著者は地方再生にも携わっているからか、われわれ一般人に近い感覚。すこぶる良書なのに紙の書籍は入手困難。図表を増強して新書化を切に希望。

2023/12/17

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