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ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

作家
宮澤伊織
今井哲也
出版社
早川書房
発売日
2023-09-20
ISBN
9784150315580
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ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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ねこ

何だか表紙とタイトルに惹かれて買ってしまった。SFパロディてんこ盛りの一冊。高校生の空々梨(くくり)が下校途中隕石が落ちてきて地球上の全生物が冒頭4ページにして死に絶えた。プラス絵の2ページ。えっいいの?ハヤカワ文庫?あー、元が一迅社か。じゃーいい。SFチックなラノベだな。うん、久しぶりラノベ。女子高生と百合とポップでライトなSFだ。でも知らなんだ!宇宙にある力で重力、電磁気力、強い力、弱い力の他に「妹の力」があるなんて!しかも柳田國男が銀河系物理学者とし提唱し観測できるのは地球とザヴィザヴァだけなんて!

2024/01/03

芳樹

一言で表すと「荒唐無稽」でも、だからこそ面白い作品でした。SFに百合風味を加えたスラップスティックコメディで、宇宙を謳いながらスペースオペラ的壮大さは(今のところ)ないものの、SFを下地とした冒険活劇であり全力で笑わせにくるような超展開が実に楽しい作品でした。作中挟まれる「説明文」に笑わせてもらいましたよ。本作は10年前に某ライトノベルレーベルで出版された作品のリメイクということですが、今の目で見ると十分に受け入れられるものだと思います。時代が宮澤さんに追いついたということですね。続きがとても楽しみです。

2023/09/26

よっち

下校途中、いきなり巨大隕石が地球に直撃して全人類滅亡に直面した高校生・久遠空々梨。再び迫る隕石、襲い来る異星人の艦隊に直面して人類が大ピンチに陥る宇宙がヤバイ大活劇。目を覚ますとそこは隕石衝突の三日前で混乱する空々梨に、彼女は星間諜報組織〈偵察局〉のエージェントだったが、世界線混淆機の起動により記憶を失い日本の女子高生になってしまったことを告げる従姉妹の非数値无香。たくさんの登場人物たちを絡めてパロディやオマージュを詰め込んだ展開は何ともカオスで、勢いで読ませている感もありましたがなかなか面白かったです。

2023/10/11

いちろく

底本は同著者により2013年刊行。時代を感じる描写の変更と、百合にしたかったので主人公を女性にしたとあとがきにある新版。個人的には百合よりもシスターフッドに近い印象を受けた一冊。いろんなSF要素を詰め込んだパロディ本という印象も受けたので、あとがきで納得。内容は一見軽いのに様々なSFネタを知っている人がより楽しめる展開は、いろんな層の需要を満たしつつも読む側が試されている感覚もあった。とにかく、楽しんだモノがちとも。

2023/12/06

活字スキー

直径400kmの隕石が衝突してTNT火薬64兆トン相当のエネルギーによって引き起こされる地殻津波でマジで地球が滅びる30秒まえ。女子高生のクーは従姉妹のヌル香と共にハチャメチャという言葉すら生ぬるい宇宙的危機に挑むことに。元は同作者による不発に終わった10年前のSFラノベがちょいと世界線をいじった新版で復活。難しいことは気にするな、SFは想像と自由の文学であり、とにかく面白ければよかろうなのだ!

2023/10/16

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