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失われし書庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-8)

失われし書庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-8)

失われし書庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-8)

作家
ジョン ダニング
John Dunning
宮脇孝雄
出版社
早川書房
発売日
2004-12-01
ISBN
9784151704086
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失われし書庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-8) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

ラジオで貴重本について語ったクリフはある老婦人からその本は祖父が所蔵していたものだが騙し取られ、紛失していたものだと聞かされる。そしてクリフと老婦人は失われた蔵書を取り戻す約束を交わすが・・・。犯人が「お金で償う」ということに対して「マイクの一番、大切な者は帰って来ない」というクリフに虚しい独白の意味と過去が絡みついたほろ苦いラストがやけに印象に残っています。

2013/03/20

KAZOO

私は英国の冒険者で作家のリチャード・バートンという人がいるとは知りませんでした。エリザベス・テーラーのだんなである人は知っていましたが。このリチャード・バートンの古本に関する事件をうまく克明に記しています。かなりある異本ですが、古本が好きな人にはいいのではないかと思います。この作者の古本シリーズの三作目です。

2013/09/09

バートン版アラビアンナイトを読み、この本を読みたくなり再読。前作「幻の特装本」で得た報酬で特別な稀覯本を買うことにしたクリフ。19世紀の探検家リチャード・バートンの本をオークションで落札したが、その本は自分の書庫から盗まれたものだと言う老婦人があらわれ殺人事件に巻き込まれてしまう。 バートンの魅力と歴史の空白に挑むワクワク感で楽しく読める。皮肉っぽいユーモアも大好き。ただし殺人事件の顛末はやるせない。私は、他にどんなすばらしい長所があろうと、本や明らかに貴重な資料を燃やせちゃう人とは仲良くなれないと思う。

2018/12/08

Richard Thornburg

感想:★★★★  シリーズ第3弾。 今回のキーワードはリチャード・バートンの稀覯本。 アメリカ南北戦争時代の話も絡めて時間的な厚みも醸し出しています。 南北戦争時代の話は最近とても興味があるので楽しく読めました。 主人公の古本屋業も板についてきているが、何かと顔を出す元警察官というプロットもおもしろいです。 なぜか本作では本の蘊蓄は少なめです。 じっくり安心して読めるミステリーでした。

2013/04/27

RIN

クリフシリーズ3作目は、リチャード・バートンの足跡を追うミステリでもあった。英米文学に詳しければもっと楽しめるのに、と、自分の浅学に赤面。シリーズ1作目『死の蔵書』で35歳のクリフ、本作では37歳とあまり時をおかず舞台設定されているものの、この出版は1作目から12年後だから、クリフがなにやら丸くなっている気配も。時々キレる穏やかな古書店主、というキャラは、デンバーの風景となかなか合ってる。

2012/03/02

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