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プラスチックの恋人

プラスチックの恋人

プラスチックの恋人

作家
山本弘
ふゆの春秋
出版社
早川書房
発売日
2017-12-19
ISBN
9784152097361
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「プラスチックの恋人」のおすすめレビュー

セックス専用アンドロイドが流行した近未来…機械相手なら虐待は許されるのか?

『プラスチックの恋人』(山本弘/早川書房)

 日本の性風俗産業は世界的に見ても群を抜いて発展している。多くの男性が風俗店を利用するだけでなく、女性向け風俗も少しずつ浸透してきた。スキャンダルを起こしながらもアダルトビデオ業界は大量の新作が撮影され続けているし、自慰行為のグッズも普通に知名度を獲得している。性風俗とは異なるが、深夜アニメでは他国だと放送すら許されないエロティックな表現が当たり前のようにまかり通っている。AIが実用化されつつある時代では「セクサロイド(セックス専用のアンドロイド)の登場も遠い未来ではない」とまで想像してしまう。

 実際にセクサロイドが生まれた未来、社会はどのようにそれを受け入れるのだろう? SF作家・山本弘による『プラスチックの恋人』(早川書房)は「オルタマシン」と呼ばれるセクサロイドとオルタに魅了された人々を描いた、新しいラブストーリーの形である。

 近未来の日本。オルタテックジャパン社は小児型オルタマシン、通称「マイナー・オルタ」の開発に成功し、特別施設「ムーンキャッスル」での実用化へと踏み切った。マイナー・オルタは大…

2018/3/24

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プラスチックの恋人 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あも

SFは未来の事を描くけど、本当は鏡合わせの現代社会への問題提起なのかもしれない。人工知能ならぬ人工感情の技術で、ヒト以上に魅力的に振る舞うロボット。それは性産業に活用され、ついには児童型マシンによる風俗が登場する。自分自身、どうしたって嫌悪を感じるが、機械は苦痛を感じたりはしない。それでも児童虐待?それは悪?その施設を忌み嫌いながら取材のため少年型マシンを体験する女性ライターを通し、機械とヒトとは、意識とは、魂とは…つまりは生命とは何かに挑む。命持たぬ物を愛する。身勝手な投影だとしてもそんな人間が愛しい。

2019/05/31

Akira

★★★★ 思ってたのと違っ…いや、この表現は失礼だ。山本弘はいつも想像の何段階も上をいく。その上論理的でディテールまでしっかりしていて、いつのまにかフィクションだと忘れては、近い将来の事実として受け止めている。そう、自分では思ってもいなかった未来を見た気になる。この物語もそうだった。しかも、読んだ山本弘作品の中で最も現実化が近い気がする。AI やAC (人工意識)の発展は必然的にゲームや性産業へ影響を及ぼすだろう。そこに幼児虐待や差別問題などを絡めて来たところが流石と言うしかない。美里の主張が弱いのも納得

2018/05/01

信兵衛

好み次第によるかと思いますが、私としては未来社会におけるアンドロイドへの興味と、この問題への大いなる関心により十分楽しめました。

2018/01/31

mincharos

2047年。アンドロイドのラブドール風俗店のお話(しかも未成年設定)。題材として興味深かったし、物語としてもものすごく面白くてサクサク読めて考えさせられた。取材の為に体験しに行ったミリだったが、美少年のアンドロイドミーフをあっさりと好きになってしまう。木原さんのラブセメタリーではものすごく嫌悪感を抱いたけど、本作は対象が苦痛を感じないアンドロイド。(しかもテクニシャン)なによりもメロンソーダ味のアレ!私も体験してみたい。笑 未来はほんとにこんな風になっているのかなー?アンチエイジングの観点からも楽しみ!!

2019/01/31

そうたそ@吉

★★★☆☆ 仮想現実VRと人工意識ACが実現し生み出されたセックス用アンドロイドオルタマシン。中でも未成年型オルタマシンの是非について賛否の議論が巻き起こる未来が舞台。そして取材していく中でそのオルタマシンに恋してしまう女性ライターが描かれる。SFという体裁をとっているものの本書のメインは売春問題とか児ポ法だとかその辺りなのかなあと思う。アンドロイドだからどんなプレイをしても許されるし、未成年でも許される。その結果性犯罪が減少するかもしれないが倫理的にどうなのか。色々と考えさせられる作品だった。

2018/09/04

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