花のさかりは地下道で
花のさかりは地下道で / 感想・レビュー
kj.star
戦後の焼け野原、家を失った者たちのなかには、上野地下道で寝起きをしていた者たちが沢山いたそうで、著者もその一人。ここを通過点に巣立っていく者もいれば、そのまま倒れていく者もいる。これらはまるで、著者が子供の頃に見ていた、大通りを北から南に飛来するトンボのようだと見立てる表題作は、短編作ながらも壮大な人間ドラマだ！
2014/09/20
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