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蒼煌

蒼煌

蒼煌

作家
黒川博行
出版社
文藝春秋
発売日
2004-11-01
ISBN
9784163233703
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蒼煌 / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★☆☆ 補欠選挙にて芸術院会員の座を争う画家、そして彼らに振り回されるお付きの画家、家族等々を描く欲望に塗れた長編作品。芸術界なんて格式高いイメージだが、裏を返せばこれほどまでに利権や金でズブズブな世界なんだろうか。飛び交う金額の高額さに金銭感覚が麻痺してくる。数十万など端金にも思えてしまう程。芸術院会員は「権力」なんだそうだ。権力であって権威でない。この違いが一般庶民には理解できぬが興味深い。高齢も甚だしい老人たちをここまで欲に塗れた怪物のように描き切る辺りに黒川さんらしさを感じた一作。

2015/01/03

ウミノアメ

日本画家の芸術会員選挙の泥仕合。公職選挙法の縛りもないので、現ナマ飛び交う、金と人脈の選挙は、まさに海千山千の狐と狸の化かしあい。生々しく重厚で、読み応えあり。 芸術といものの見方が少し変わるかも

2016/10/19

けえこ

幾つになっても何だかんだ理由をつけて、人間は権力を欲しがるものなのね…と実感。 後期高齢者の日本画家ってもっと枯れてるイメージなんだけど。 日本画会に通じている黒川さんならではのリアルさ。

2016/07/20

司馬太郎

これは実に面白い一作。「白い巨塔」の教授選を彷彿とさせる芸術院会員の選挙。権威と名誉は黙って転がり込むものではなくて掴みにいくものなんですね。黒川作品にはずれなし。

2014/10/14

FK

 つい先日来、日展の審査というか、その「入選」にかかわる不祥事が暴露されたことから、日経新聞に紹介されていたのがこの小説。それにしてもそこまでしないと、この世界では生きていけないのかと嘆息させられる。およそ私たちが想像している芸術の世界とはかけ離れている。というか、その認識が間違っていることにあらためて気付かされるのだ。まずは食うため・食っていけるためであり、それが実現したら次は、「名誉」というわけだ。そこまでして欲しいものなのか、と逆に慄然としてしまうくらいの貪欲さ。それもまた人間なのか、と。

2013/11/23

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