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とっぴんぱらりの風太郎

とっぴんぱらりの風太郎

とっぴんぱらりの風太郎

作家
万城目学
出版社
文藝春秋
発売日
2013-09-28
ISBN
9784163825007
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とっぴんぱらりの風太郎 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

2014年本屋大賞第5位。 万城目学が描く「忍」の 物語。長編だが、文体にテンポがあり、読みやすい。 一つのひょうたんとの 出会いが、風太郎の人生を 変えていく…豊臣から 徳川へと時代が移る中で、 万城目学が創り出す世界は 相変わらず奔放で、あっけにとられる。 大阪の陣をあくまでも、 脇の話に置きながら、伊賀 の忍びたちの人生を描く…江戸の 町長屋のような会話も 心地よい。

2015/05/09

大地

買ったものの分厚さに圧倒され、放置していたが、やっと読了!!序盤はなかなか読み進まなかったが、ひさご様の正体が判明してからは、読む手がよまらなくなった。忍として道具同然に扱われ、己の人生を生きる選択肢を持たなかった風太郎、常世、蝉が、自らの意志で託されものを命をかけて守る姿に心が震えました。面白かった!!

2014/09/10

風眠

746ページ、家にある辞書よりも厚い。最初はその厚さに怯んだが、読み始めたら止まらない。天下は豊臣から徳川へという時代、子供の頃から忍びとして育てられた風太郎は、ついてないことの連続で伊賀を追い出され、ニート忍者としてひょうたんを育てる。このあたりまでは万城目節全開という感じで、笑える小ネタが満載なのだけれど、後半からはがらりとハードボイルドに。戦での殺戮、忍者仲間達の過去、そして『プリンセス・トヨトミ』へと繋がる小さな命。ラストへ向かうほどボンクラな風太郎がかっこよくなっていく。とっぴんぱらりのぷう。

2014/01/10

ちょろんこ*勉強のため休止中

700ページ超えの分厚い本だったが、大まかには一人の青年が人間として成長する、というよりも人間性に目覚めていく物語だった。万城目作品の面白さは”日常”に対する”非日常”の介入の仕方にあるように思う。彼の描く”非日常”は愛嬌があり魅力的だ。どの作品も不自然さをさほど感じることなく、私を異次元の世界に運んでいってしまう。本作品ではひょうたんから始まる荒唐無稽な壮大さにも惹かれた。戦闘シーンも臨場感があって良かった。ラストはちょっと残念。話の整合性をとりたかったのかもしれないけど、肩透かしをくらった気分だった。

2014/03/04

hiro

図書館で2ヶ月待って順番が回ってきたが、やはり750ページは分厚く、読了まで時間がかかったw 読んでる途中で、この作品が直木賞候補に決まったが、是非、万城目さんにはこの作品で直木賞をとってほしいと思う。万城目作品はいつも盛り上がりまでに時間が必要だが、これだけの長編なのでいつも以上に時間がかかった。しかし、今までの万城目ワールドにはなかった、忍びも民百姓も簡単に殺されていく、戦の現実が描かれており、考えさせられる作品でもあった。ラストの『プリンセス・トヨトミ』に続く、壮大な万城目作品のリンクは見事だった。

2013/12/29

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