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キャパへの追走

キャパへの追走

キャパへの追走

作家
沢木耕太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2015-05-13
ISBN
9784163902609
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キャパへの追走 / 感想・レビュー

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fwhd8325

キャパの作品と同じ場所へ行き、沢木さん自身がカメラを撮影する。企画自体も面白いのだけれど、沢木さんの文章は、キャパの作品、その場所を一つの物語にしている。こんなに短い文章でありながら、写真を見比べることで浮かび上がるストーリーがあるようです。何だか、とっても幸せな気持ちになっています。

2019/03/30

そうたそ

★★★☆☆ 「キャパの十字架」の姉妹編的な立ち位置である本作品だが、「十字架」がキャパの「崩れ落ちる兵士」の考察を軸に書かれた作品であることを思うと、キャパの生涯を辿ることができる本作の方が、本来の「キャパ本」と言えるような気がしないでもない。キャパの残した写真をもとに、その写真が撮られた場所を沢木さん自身が巡りつつ、キャパの人生を辿っていくという趣向の作品である。実際に当時の写真と同じ構成で現代でも撮影してみる、というのは面白い。沢木さんのキャパへの敬愛があってこそ「十字架」が生まれたことがよく分かる。

2015/08/10

ジュール リブレ

ロバート・キャパ × 沢木耕太郎。 知る人ぞ知る黄金コンビ。かつてキャパが切り取った景色を探しての旅。うまく見つかった時の、何十年の時代の流れ、そして、見つからなかった時の諦めと、こじ付け。どちらも楽しげな一冊にまとまりました。もう少し下調べしてから行けば、もっとわかりやすいかも、とはおもうけど、未だに『深夜特急』の頃の旅をある部分なぞり続ける沢木さんでした。

2015/06/15

starbro

沢木耕太郎は大学の先輩ということもあり、コンスタントに読んでいる作家の一人です。「キャパの十字架」に続いて、今回は姉妹編の「キャパへの追走」です。旅と冒険の写真家キャパを巡る紀行と評伝で人となりが明確になりました。アーネスト・ヘミングウェイ、アーウイン・ショーといった小説家やイングリット・バーグマン、ゲーリー・クーパーといったスター達との華麗な交遊、ルックスも含めて母性本能をくすぐる風貌、メチャクチャモテたんだと思います。「キャパの十字架」も良かったですが、「キャパへの追走」の方が私にはしっくりきました。

2015/06/09

アリ子

「キャパの十字架」がとても面白かったのでこちらも読んでみたけど、こんなふうに一つのテーマを持って旅ができたら良いなー。所々で「深夜特急」を思い出した。キャパと沢木さんの写真の対比も面白い。そういえばバーグマンとも恋人関係だったキャパのご尊顔は?と思ったら、後半拝めました。

2016/02/18

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