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苦汁200%

苦汁200%

苦汁200%

作家
尾崎世界観
出版社
文藝春秋
発売日
2018-03-16
ISBN
9784163907840
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「苦汁200%」のおすすめレビュー

クリープハイプ尾崎世界観「悔しくて震える。」赤裸々日記第2弾『苦汁200%』

『苦汁200%』(尾崎世界観/文藝春秋)

 才能に溢れる人の日常に触れることほど、刺激的なものはない。大人気ロックバンドの「クリープハイプ」ギター・ボーカルで、小説家の尾崎世界観の赤裸々日記『苦汁200%』(文藝春秋)が発売された。これは、有料メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」で連載されている尾崎世界観のエッセイの書籍化第2弾だ。

「クリープハイプ」のフロントマンとして美しく切ないハイトーンボイスと文学的な歌詞が高く評価され、初小説『祐介』で話題をさらった尾崎の日記は、言葉選びが巧み。そして、何よりもあまりにも人間臭い。彼の元々のファンであろうと、なかろうと、毎日をもがきながら進む彼の姿には、否応なく惹きつけられることだろう。

7月11日 (前略)作詞をして文章を書いて、夜を過ごした。真夜中3時過ぎ、開け放した窓から、女性の泣き声が聞こえる。こんな時間に男にでも放り出されたんだろうか。まったく酷いことをするもんだ。せめて朝まで待ってやれば良いのに、血も涙も無い野郎だ。と思ったけれど、自分だって変わらないだろう、きっと同じようなことをしてきたんだ…

2018/4/1

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苦汁200% / 感想・レビュー

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さおり

「100%」の時も思ったんだけど、注解はそれぞれのページに付けてほしい。巻末と行ったり来たりするのがとても面倒。今作は2017年2月から9月。クリープハイプは躍進した時期かもと思うんだけど(映画主題歌とかやったし)、ヤクルトは最下位でした。なので、負けて荒れる日記の多いこと!今年1度しか京セラに行けなかった私からしたらこんなに頻繁に球場に行っている尾崎さんが羨ましくて仕方ない。あと、最近の私はやけに酒量が増えていると薄々自覚はあったんだけど、たぶんこの本に釣られたんだ。尾崎さん、飲んでばっかりなんだもん。

2018/12/13

ケー

クリープハイプフロントマン、尾崎の日記二作目。昨年の冬~秋までを綴ったもの。「帝一の國」主題歌にもなった「イト」が成長していく様や、春フェス、夏フェスにかける思いなど、歌詞や歌番組だけではわからないリアルな尾崎の心情が垣間見れてとても面白い。いちいちしょうもないダジャレを言ってしまうおっさん臭さも健在。特別な比喩表現や工夫が少ないけれど特徴を感じる文章だった。

2018/05/28

れんこ

初めて読んだ尾崎世界観さんの本・日記。新しいアルバムやライブを待っている側ですが、作る側の人は大変だなぁ。体を壊さないように、そして良いものを作って欲しい。

2021/10/17

こかち

100%より、さらに尖って、さらに真面目。さほど曲は聴かないのに、日記は追っている不思議。でも、たまに聴くといいんだよなぁ。

2018/07/14

ねむねこ

日記の2冊目。やめられずにどんどん読んでしまう。耳鼻科に行ったり、歯医者さんに行ったり、鍼を打ちに行ったり、体のケアも大変そうだし、ヤクルトは負けてばかり。そんな日々の苛立ちとか悔しさとかがぎゅっと詰まっていた。いつも遠くから応援しています。

2018/05/18

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