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ダンシング・マザー

ダンシング・マザー

ダンシング・マザー

作家
内田春菊
出版社
文藝春秋
発売日
2018-11-22
ISBN
9784163909332
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「ダンシング・マザー」のおすすめレビュー

母はなぜ、養父に性的虐待を受ける娘の敵にまわった? 『ファザーファッカー』から25年、明かされるもう一つの真実

『ダンシング・マザー』 (内田春菊/文藝春秋)

今はあんた、子どもだからわからないかも知れないけれど、あたしはあんたのためを思って言っているのよ。それだけはしちゃだめ。それをしたらおしまいよ。(P197より)

 養父から性的虐待を受けているのを知りながら見過ごし続けてきた母は、娘を愛していないわけじゃないのかもしれないと思ったのは、このセリフがあったからだ。『ファザーファッカー』(内田春菊/文藝春秋)で、殺意をたぎらせた娘・静子が包丁を握る場面である。自伝的小説である同書が世に放たれて25年、母・逸子の視点で描かれた『ダンシング・マザー』(文藝春秋)が刊行されたと聞いて、読まないわけにはいかなかった。あのとき、あの瞬間、逸子がなにを感じていたのか、どういうつもりだったのかをただ、知りたかった。

「たぶんこう思っていただろう、と推測するしかない」「母が読んだら“違う!”と怒るかもしれませんが、本書はフィクションですから(笑)」と内田さん自身が文春オンラインのインタビューで語っているとおり、本作はあくまで小説で、事実ではない。「終盤の作業は、随所に吹き出…

2018/12/16

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ダンシング・マザー / 感想・レビュー

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ででんでん

「ファザーファッカー」は、25年も前だったのか。それを母の視点で改めて書いた作品。「ファザー…」が衝撃的だったということ以外、記憶が曖昧になっていたが、読み進むうちに甦る。春菊さん視点の前作より、今回の作品の方が、より一層酷さが浮き彫りになっていると感じた。刺し殺したい気持ち…わかる。自分が死んでしまわずに、生き延びた春菊さんを尊敬する。

2019/02/05

風眠

『ファザーファッカー』を母親の目線で描いた本作『ダンシング・マザー』。これを書いている時、作者は相当に苦しかったと思う。私の想像では計り知れない、地獄のごとき苦しみを追体験したはず。虐待に加担した母親の気持ちを想像し、客観的に書く作業は、娘としては認めたくない事と向き合う事でもある。自分の心の苦しみには一切触れず、母親が感じたであろう事のみ語られている為、作者のモデルである静子が得体のしれない感じに私には映った。そう感じさせる作家の凄味。完全母親目線で書ききった作者の決意に対し、私は静かに拍手を送りたい。

2019/02/06

nana

読んでいてすごく不快だった。毒母はもちろんだけど、毒父さもひどい。

2019/01/09

しーちゃん

読み進めるのに、かなりの覚悟が必要。心が弱っている時に読むべきではない。私自身この怒りを何処へ持っていけば良いのか、嫌悪と狂気、作者である主人公はよくぞ今まで生きながらえていたなと感心し、感謝する。これはもう人間ではなく鬼畜だ。自分の娘を情夫に差し出す。襖一つ隔てた部屋で。「ファザーファッカー」から25年、その時のおぞましい感情が、本作で蘇る。続けて言うがこの作品から学ぶべき事は何もない。興味のある方はまず「ファザーファッカー」から読む事を進めます。

2019/06/17

taiko

九州で生まれた逸子はダンスの才能を生かし、夫と共に長崎で暮らし始めた。 二人の子供を持つも、思った仕事に付けず、また夫の素行の悪さで生活にも苦しんでいた。… ファザーファッカーは未読。 どちらにしても、実話ということに驚かされる。 最近の著者は、過去を踏まえて達観したような様子で、こういう過去があったからなのだと思うと、複雑な気持ちになります。 亭主関白、モラハラ夫を超えた孝がとにかく嫌。 この後の展開は、ファザーファッカーでわかるのでしょうか。 いつか読もうか…悩むところです。

2020/01/31

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