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ドキュメンタリーの舞台裏

ドキュメンタリーの舞台裏

ドキュメンタリーの舞台裏

作家
大島新
出版社
文藝春秋
発売日
2022-11-29
ISBN
9784163916293
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「ドキュメンタリーの舞台裏」のおすすめレビュー

なぜわたしたちはドキュメンタリー作品に引き込まれるのか? 未知のリアルを伝えるその「引力」に迫る

『ドキュメンタリーの舞台裏』(大島新/文藝春秋)

 深夜に何気なくつけたテレビで流れていたドキュメンタリー番組についつい引き込まれて終わりまで観てしまった――こんな経験、あなたにもないだろうか。さまざまな社会問題、弱者の目線、逆境にも負けず挑戦し続ける人……ドキュメンタリー番組が示してくれる「社会へのまなざし」は、自分だけでは知りえなかった「現実」の姿を教えてくれる。近年、映画の世界でもすぐれたドキュメンタリー作品にはしっかり観客が集まっているといい、映画というのは劇場にわざわざ足を運ぶ必要があることを考えると、それだけ「自分の知らないリアルな世界を知ろうとする人」が増えているのかもしれない。

 ドキュメンタリー監督の大島新氏が「ドキュメンタリーの魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と書き下ろした新刊『ドキュメンタリーの舞台裏』(文藝春秋)は、そんなドキュメンタリー制作の現場の深さと面白さを教えてくれる興味深い一冊だ。元々フジテレビでドキュメンタリー番組を手がけていた大島氏は、1999年に独立。以来、フリーランスの立場(2009年に会社設立)でさまざ…

2023/1/11

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ドキュメンタリーの舞台裏 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ブック

非常に面白く、あっという間に読了してしまった。制作者、表現者としての葛藤が描かれる場面は特に共感した。表現現場というのは人格のぶつかり合う場所なので、単なる仲良しではいけないし、かといって本音が言い合える互いのリスペクトも必要であり。作品というのは人間が身を削りながら作るものであることは、どんな領域でも同じなのだろう。フジテレビを退社する決断に至るところや、小川淳也さんに対する気持ちは冷静な自己分析も含めて読み応えがあった。私自身は映像制作の現場から離れてしまったが、ものづくりの人間ではいつづけたい。

2022/12/03

hideto

元々、ドキュメンタリーの本、映像作品が大好きだった自分。中でも、映画「なせ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」は秀逸でした。その監督である大島新さんが本を書き上げたということで読み始め。大島さんがなせドキュメンタリーの世界に飛び込んだのか?そしてどう作品を作り上げているのか?がよくわかる一冊です。上質なドキュメンタリーを見続けたいので、次に繋げるために、作品がヒットすることを願うばかりです。

2023/01/15

nobu23

なぜ君は総理大臣になれないのか、がヒットしたドキュメンタリー監督による、自身の自伝的なドキュメンタリー論が語られた本。ドキュメンタリー好きなら読んで損なし。

2023/04/08

yasu_z2

「なぜ君」が観たくなった。

2024/03/21

まさやん80

「君なぜ」の大島新監督が、自身の歴史を振り返りながら、ドキュメンタリー制作の裏側について語った本。 僕が大島監督を知るのは、「君なぜ」からなのだが、そこに至るまでに大変な時代があったのだな。でも、入社2年目のAD時代に企画を立ち上げて監督作を作ったり、たった4年で安泰のフジテレビを退社してフリーになったりと、やはり普通の人とは目線が違う。 自分のやりたいことを応援してくれる奥様の存在も大きかった。

2024/01/21

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