ゲンロン15
ゲンロン15 / 感想・レビュー
ころこ
東浩紀の巻頭論文『哲学とはなにか、あるいは客的-裏方的二重体について』キーワードである「消費者-生産者的二重体」はフーコーの「経験的-超越論的二重体」のもじりだという。生産者と超越論的、消費者と経験的が、それぞれに文系と理系の役割が担わされている。モダンとポストモダンの2つのモデルになっていて、明快ではあるがあまり理解されないのではないかという懸念を持つ。文系と理系の問題は「二重体」から心脳問題の「重ね描き」を連想させた。恐らく同じなのだろう。テクノロジーと人間の関係は万事が「重ね描き」であり、便利にはな
2023/11/08
KA
東浩紀「哲学とはなにか、あるいは客的 ─ 裏方的二重体について」を読んだ。20世紀の哲学は「大衆」を愚蒙なものとし断罪したが、東は21世紀の「大衆」を肯定する哲学を模索しようとしている。このドンキホーテ的試みは感動的ですらある。素晴らしい思索エッセイだ。
2023/10/26
mirie0908
今月実家帰省の往復新幹線で読む(なぜかゲンロン関連書籍はこのパターン多いな)。読みどころ多かった。
2023/11/24
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