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愛されてんだと自覚しな

愛されてんだと自覚しな

愛されてんだと自覚しな

作家
河野裕
出版社
文藝春秋
発売日
2023-05-25
ISBN
9784163916965
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「愛されてんだと自覚しな」のおすすめレビュー

千年前の運命の恋人と出会うため輪廻転生を繰り返す男女――軽やかなのに胸を焦がすように愛おしい、『いなくなれ、群青』の河野裕が描くファンタジー小説

『愛されてんだと自覚しな』(河野裕/文藝春秋)

 運命の恋に憧れたことはあるだろうか。前世からの因縁で、いくたび生死を繰り返しても、どんな姿かたちをしていても、必ずめぐりあって恋に落ちる。とてもロマンティックだ。けれどもし、絶対に結ばれないこともまた、決定づけられているとしたら? 映画化もされた『いなくなれ、群青』(新潮社)の著者・河野裕氏の新作小説『愛されてんだと自覚しな』(文藝春秋)では、神様からの嫉妬によって、そんな悲劇的な運命を背負ってしまったふたりの物語が描かれる。

 語り手の岡田杏は、23歳でありながら千年分の転生した記憶を宿しているため老成した落ち着いた雰囲気を持っている。杏いわく、転生にはルールがあり、〈男は生まれ変わるたびに輪廻を忘れ、しかし女の生まれ変わりを愛したとたんにそれを思い出す。女は逆さで、輪廻を覚えたまま生まれ変わり、しかし男の生まれ変わりを愛したとたんにそれを忘れる〉という。ふたりが相思相愛でいられるのはめぐりあった一瞬だけ。そのあとは、仮にそばにい続けることができたとしても、男だけが献身的な愛を注ぎ続けることとなる。

2023/5/25

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愛されてんだと自覚しな / 感想・レビュー

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ベイマックス

河野裕氏作品としては、意外だった&う~ん…。感想に困るな。

2023/12/09

説明書読んでもさっぱりわからないから、とりあえず適当にいじってみたけどやっぱり動かなかった。そんな感覚を彷彿とさせる物語。率直に言えば途中で読むの挫折。とにかく初期設定がまったく頭に入ってこない。千年の輪廻転生?謎の古書、徒名草文通録??生まれ変わった男女の片方は記憶を持って片方は忘れて出会ったら片方は忘れて片方は思い出して?......は??...すべてを無視して普通のミステリーとして読むのも可だと思うが、なぁぁんか読み辛い構成になっていて波に乗れなかった。題名だけは最高に格好良かったです。

2023/07/30

よっち

千年前、神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた女。様々な時代で出会いとすれ違いを繰り返してきた彼女が現代を生きるモダンファンタジー。今の時代を盗み屋・祥子とルームシェアをしながらカレー屋の店員・杏として生きる女。祥子が不正に取引される和綴じ本「徒名草文通録」を盗み出す依頼を受けたことから再び動き出す運命。運命の二人が形を変えながら積み重ねてゆく縁も描きながら、神も絡めたなかなかカオスな展開になっていきましたけど、何とも現代らしいオチの中にも確かな愛があってとても素敵な物語でした。

2023/05/26

よしぱん

★2 神をフッたせいで結ばれない運命のまま1000年輪廻転生を繰り返している男女、現代に生きるターンの巻。2人が累積した交換日記を巡っていろいろな人間や神がドタバタ奪い合いつつ、現代でこの男女は出会えるのか?も焦点にしつつ。勢いのあるタイトルから拗れた恋愛モノかと思いきや、ファンタジーというかミステリというか。ラストは腑に落ちたけども、イマイチ入り込めなかったかなー。皆さんのレビューを見ても、好み分かれる感じだね。

2023/10/14

らび

河野さん、こんなの書くんだ・・が率直な感想。珍しくというか青春群像ファンタジーとでも言いましょうか?千年の時を超えると言う意味では青春とも違うのかな?別の作家さんの金魚姫感覚でした。ドタバタがしっくりこず面白いし可愛いのですがあまり好みではなかったかな。これだけ軽いといつものねちっこい位の言い回しで何言ってんだ?な世界観が懐かしいw個人的には「つれづれ・・・」の続編か新シリーズを期待したいです。

2023/06/25

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