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河野裕

河野裕
職業・肩書き
作家
ふりがな
こうの・ゆたか

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1984年、徳島県生まれ。グループSNE所属。2009年、『サクラダリセットCAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。15年、『いなくなれ、群青』で大学読書人大賞を受賞。その他の著書に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ、短編集『ベイビー、グッドモーニング』など。

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血の繋がらない家族の再構築と怪物“ジャバウォック”の謎をめぐる家族小説『君の名前の横顔』河野裕インタビュー

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『君の名前の横顔』(河野裕/ポプラ社)

『サクラダリセット』『いなくなれ、群青』『昨日星を探した言い訳』など、多くの作品で10代の少年少女の特別な関係を描いてきた河野裕さん。最新刊『君の名前の横顔』(ポプラ社)は、そんな河野さんが初めて“家族”に焦点をあてた長編小説。本作で河野さんはどのような家族像を描こうとしたのか、そして物語の鍵となる怪物“ジャバウォック”とは。この壮大でファンタジックな家族小説を読み解くためのキーワードや作品にかける思いをうかがった。

(取材・文=橋富政彦 撮影=内海裕之)

(あらすじ)  15歳のときに父を亡くして以来、楓は父の再婚相手である愛とその連れ子の小学生、冬明と3人で暮らしていた。愛と冬明のことを大切に思いながらも、血の繋がっていない母と弟という関係に違和感を持つ楓。一方、愛の目下の悩みは、学校に行きたがらない冬明の発育状況だった。冬明は奇妙なことを話し出す。「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と。そしてある日、冬明はかつて父を自殺に追い込んだ炎上騒ぎにおいて、それを煽っていたアカウント…

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「今を生きるうえで、大切にしなくてはならない考え方を伝えてくれる作品です」/『待ち合わせは本屋さんで。気になるあの書店員さんの読書案内』紀伊國屋書店 新宿本店 久宗寛和さん

「今を生きるうえで、大切にしなくてはならない考え方を伝えてくれる作品です」/『待ち合わせは本屋さんで。気になるあの書店員さんの読書案内』紀伊國屋書店 新宿本店 久宗寛和さん

 外出先でぽっかり時間が空いた時、なにか楽しいことを探している時、人生に悩んだりつまずいたりした時──。そんな折に、ふと足を向けたくなるのが本屋さん。新たな本との出合いを広げる本屋さんには、どんな人が働いているのでしょうか。首都圏を代表する5つのお店の看板書店員さんに、今おすすめの一冊と書店の魅力や書店で働く楽しさについて順番に語っていただく連載企画。今回は紀伊國屋書店新宿本店 久宗寛和さんです。

紀伊國屋書店新宿本店 久宗寛和さん 書店員歴4年。2年間の雑誌担当を経て、現在は文芸書を担当。

一人ひとりが企画を発案し、オリジナリティあふれるフェアを実施

──久宗さんは、書店員になって4年だそうですね。書店で働こうと思ったきっかけは?

久宗:読書が好きだったので、学生時代は出版関係の仕事をしたいと思っていました。でも、いざ就活を始める時に、自分は人に本を薦める行為が好きだと気づいたんです。それなら出版社ではなく書店で働き、直接お客様とコミュニケーションするほうが自分には合っているのではないかと思いました。

──どんなジャンルの本がお好きだったのでしょう。好…

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「これまで避けてきた“恋愛”を初めて素直に描いた小説です」『昨日星を探した言い訳』河野裕インタビュー

「これまで避けてきた“恋愛”を初めて素直に描いた小説です」『昨日星を探した言い訳』河野裕インタビュー

河野裕 こうの・ゆたか●1984年、徳島県生まれ。グループSNE所属。2009年、『サクラダリセット』でデビュー。主な著書に『いなくなれ、群青』から始まる「階段島」シリーズ、『つれづれ、北野坂探偵社』『さよならの言い方なんて知らない』などがある。  

 すでに廃校となった母校の校舎で、坂口孝文は茅森良子を待つ。彼女は坂口がかつて恋をして、そして裏切り、深く傷つけた人だった。そんな坂口から再会を願う手紙を受け取った茅森は、強く思う。 〝─私は、あいつが嫌いだ。大嫌いだ。〟 『サクラダリセット』や『いなくなれ、群青』に始まる「階段島」シリーズなど、少年少女たちの純粋ゆえの葛藤をジャンルに縛られずに描いてきた河野裕さん。最新刊『昨日星を探した言い訳』は、そんな河野さんが初めて手掛けた長編恋愛小説だ。 「人間の関係性をひとつの枠に当てはめることがあまり好きではなく、これまではむしろ〝恋愛の枠におさまらない特別な関係〟を書くことに興味がありました。ただ、それは『階段島』シリーズで〝やりきった〟という思いがあったんです。それで今回は、避けてきた〝恋愛…

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横浜流星主演映画「いなくなれ、群青」の特報動画解禁!「小説と同じセリフで鳥肌がたつ」と話題

横浜流星主演映画「いなくなれ、群青」の特報動画解禁!「小説と同じセリフで鳥肌がたつ」と話題

 横浜流星と飯豊まりえが出演する映画「いなくなれ、群青」の特報動画が解禁。謎の多い孤島・階段島を映し出したミステリアスな映像は、「色合いや空気感に引き込まれる」「流星くんのナレーションにグッと来た」と話題になっている。

 河野裕の小説を実写化した同作は、横浜演じる少年・七草と飯豊演じる不思議な少女・真辺由宇を中心とした物語。黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆といった注目の俳優陣も出演し、映画「有限会社ひきもどし」「今日という日が最後なら、」などの柳明菜が監督を手がけることも明かされていた。

 特報動画は、七草が自分の住む階段島について説明するナレーションからスタート。階段島には2,000人程度の住民たちが暮らしているが、誰も自分がここに来た理由を知らない。映像は山の間に立ち並ぶ住宅や教室の風景、トンネルの中に佇む七草と由宇のシルエットなどに次々と切り替わり、「この物語はどうしようもなく、彼女に出会ったときから始まる」という印象的なフレーズも。ラストでは、由宇が七草に「約束しよう七草。私たちは必ずまた出会うんだよ」と語りかける。

 映像…

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横浜流星「前に進むきっかけになってくれたら嬉しい」 青春ミステリー小説『いなくなれ、群青』が実写映画化決定!

横浜流星「前に進むきっかけになってくれたら嬉しい」 青春ミステリー小説『いなくなれ、群青』が実写映画化決定!

『いなくなれ、群青』(河野裕/新潮社)

 河野裕の青春ミステリー小説『いなくなれ、群青』が、横浜流星と飯豊まりえの主演で実写映画化されることが決定。ティザービジュアルも公開となり、「原作の雰囲気かなり再現されてない!?」と注目を集めている。

 作者の河野は『サクラダリセット』シリーズや『つれづれ、北野坂探偵舎』シリーズを生み出してきた小説家。『いなくなれ、群青』は、謎多き孤島を舞台にした『階段島』シリーズの第1作目にあたる小説だ。

 主人公の七草(ななくさ)は、柏原第二高等学校に通う男子高生。階段島での平穏な生活に何の不満もなかった彼だが、凛々しい佇まいの少女・真辺由宇(まなべゆう)との出会いを機に彼の人生は一変する。島で起こる連続落書き事件、そこに秘められた謎に直面した七草は、自分の存在や由宇が島に現れた理由に疑問を抱くように―。

 ゲームクリエイターでもある河野が生み出す物語は、ライトノベルファンに大人気。「丁寧な描写でじわじわ進む物語に引き込まれる」「最初は何もかもが謎なのに全てが解き明かされる場面は圧巻」「恋愛小説としても心に残る作品だった」…

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野村周平、撮影現場で監督の膝の上に!? 映画「サクラダリセット」完成披露イベントに豪華キャスト陣が劇中衣装で登場

野村周平、撮影現場で監督の膝の上に!? 映画「サクラダリセット」完成披露イベントに豪華キャスト陣が劇中衣装で登場

 河野裕原作のライトノベル『サクラダリセット』シリーズが実写映画化。2部作で構成され、2017年3月25日(土)より前篇、5月13日(土)より後篇が全国ロードショーされる。2月9日(木)には完成披露舞台挨拶イベントが行われ、キャスト陣が映画への熱い思いや撮影裏話を語ってくれた。

 時制が錯綜する緊迫のミステリーであると同時に、刹那のときめきと悲しみが胸打つ青春ラブストーリでもある同作。住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)を舞台に、驚異的な「記憶保持」の能力を持つ高校生・浅井ケイが、“世界を最大3日分巻き戻す能力”「リセット」を持つ春埼美空と共に、2年前に死んでしまった同級生・相麻菫をよみがえらせるために立ち上がる。様々な能力を組み合わせた作戦に挑む少年少女の、壮大なストーリーが話題を呼んでいる。

 映画で主人公のケイを演じるのは、作品ごとに変幻自在の俳優力を見せる野村周平。ケイに絶対的な信頼をよせる美空役には、凛とした存在感で注目を集める黒島結菜が抜擢された。その他、平祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里といった、映画界の未来を担う豪華若…

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ネクストブレイク必至! 壮大なスケールと緻密な構成で“タイムリープ”を描く『サクラダリセット』シリーズ

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『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1』(河野裕/角川文庫)

 『時をかける少女』『僕だけがいない街』『orange』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、そして現在も快進撃を続けている『君の名は。』――本来ならば過去から未来へと一方通行であるはずの“時間の流れ”を変移する作品が近年注目を集め、ヒットとなる傾向が続いている。こうした時間移動をテーマにした物語は、一直線ではない歪んだ時間軸を行き来する緻密な構成によって先の読めないスリリングなサスペンスを生み出し、さらに「返ってこないはずの時間」を表現することによって、ノスタルジックな感興やかけがえのない時間を思う“切なさ”を強く胸に残す。そんな作品に多くの人が惹かれ、感動を覚えるのは、誰しも多かれ少なかれ「過去をやり直したい」という気持ちがあるからではないだろうか。

 河野裕の『サクラダリセット』シリーズは、まさにその「過去をやり直す」こと主軸に能力者たちのかけひきと青春、そして恋の葛藤を描く壮大な物語だ。舞台となるは特殊な能力を持つ人々が集う街・咲良田。見聞きしたすべてを決して忘れないとい…

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昨日星を探した言い訳

昨日星を探した言い訳

作家
河野裕
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-08-24
ISBN
9784041097793
作品情報を見る
ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ (角川スニーカー文庫)

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作家
河野裕
河端 ジュン一
椎名優
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-04-01
ISBN
9784041060315
作品情報を見る

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