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ビリー・サマーズ 下

ビリー・サマーズ 下

ビリー・サマーズ 下

作家
スティーヴン・キング
白石 朗
出版社
文藝春秋
発売日
2024-04-08
ISBN
9784163918327
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「ビリー・サマーズ 下」のおすすめレビュー

ディカプリオ主演で映画化が噂されるクライム・サスペンス。小説家に扮した殺し屋が街に潜入する、奇妙な暗殺計画とは

『ビリー・サマーズ』(スティーヴン・キング:著、白石朗:訳/文藝春秋)

 2024年、デビュー50周年を迎える“モダン・ホラーの帝王”ことスティーヴン・キング。『IT』『シャイニング』『ミザリー』など映像化された作品も多く、映画でその世界に触れた人も少なくないだろう。ホラー以外にも、超能力ものの『キャリー』、青春小説『スタンド・バイ・ミー』など、ジャンルの枠にとらわれない作品を数多く生み出している。

 このたび邦訳版が刊行される『ビリー・サマーズ』(スティーヴン・キング:著、白石朗:訳/文藝春秋)は、ホラーではなくクライム・サスペンスに分類される一作だ。上下巻合わせて600ページ超、しかも上下2段組という大ボリュームだが、中盤以降はページをめくる手が止まらず一気読み必至。その序盤の展開を紹介しよう。

 ビリー・サマーズは、44歳の殺し屋。悪人しか殺さないことを信条に裏稼業を続けてきたが、そろそろ引退を考えていた。そんな彼が、200万ドルという破格の報酬で最後の仕事を請け負うことに。標的はジョエル・アレン。ロサンジェルスの刑務所に拘置されている殺し屋だ。

2024/4/8

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ビリー・サマーズ 下 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

『あなたの迷宮のなかへ カフカへの失われた愛の手紙』が評判になっていると聞く。実在した女性ミレナとカフカが交わしていた書簡のうち、カフカがミレナに送った手紙は残っていてカフカ没後に書簡集として刊行されているが、ミレナがカフカに送った手紙は燃やされてしまい、この世にはもう存在しないという。その存在しないミレナの手紙をマリ=フィリップ・ジョンシュレーが、想いと想像で綴ったのが『あなたの迷宮のなかへ』だ。ジョンシュレーは言う。「こうしたことができるのも、文学的な想像力のなかにある自由さ」だと。(つづく)

2024/04/25

にしきみ

美しい

2024/04/19

みにゃー

面白かった。まさかあの始まりでこんな寂寥感のある清々しさ、希望で終わるとは思わなかった。でも寂しい〜

2024/04/21

しょうご

キング自身はこのような小説を書きたかったのだろうな、とつくづく思う。若かりし頃、ホラーや奇抜なストーリーテラーだったが、怖いもの見たさ・読みたさの小説も懐古主義的に今でも執筆してくれないかとは思うこともある。誰かを傷つけると、それは自分の傷として残ってしまうと文中表現があったが、それは同感するところ大。独り勝ちはなく、しっぺ返しも含めで、自分で蒔いた種は自分で刈り取らなければならない、究極の戒めではないだろうか。そういった人生の収支・損益・幸・不幸・正負・光影は何かしら帳尻が合うようになっているんだと。

2024/04/19

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