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互換性の王子

互換性の王子

互換性の王子

作家
雫井脩介
出版社
文藝春秋
発売日
2023-12-22
ISBN
9784164010075
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互換性の王子 / 感想・レビュー

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starbro

雫井 脩介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。表紙絵や冒頭のミステリ要素からもっと凄い展開になるかと思いきや、割と現実的な同族企業後継者選定家族物語でした。 全てサクセス、大団円です。本書の内容からすると被り物は、コアラ🐨ではなく、蜂🐝だと思います(笑) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000084197.html

2024/01/30

しんたろー

飲料メーカー創業者の息子・成功が別荘の地下室に監禁されるサスペンスから始まり、異母兄弟・実行との後継者争い、二人の恋愛、新作飲料開発に関わる企業もの、とテンコ盛りにしたエンタメ。韓流ドラマ+池井戸さん小説といった印象で、今までの著者作品の中では異例に思えた。テレビドラマの原作になりそうではあるが、好きな雫井さんだけに期待し過ぎたか、拍子抜け感があったのも正直なところ。主役二人は良いが、ヒロインの魅力がイマイチなのと、ライバル会社側の描写が少ないのが弱点だと思った。それでも面白く読めるのは著者の筆力だろう。

2024/03/14

ma-bo

準大手飲料メーカーの御曹司成功(なりとし)が父が所有する別荘に監禁される所から始まる導入部。 半年後開放され会社に戻ると異母兄弟の兄実行(さねゆき)が彼のポストに入れ替わっていた。ミステリー的な始まりから、2人の関係性、監禁の真相が明らかにされるにしたがって企業ドラマの様相を呈し、ライバル企業との競争、商品開発の舞台裏、情報漏洩、兄弟の反発、共闘に恋愛要素も絡み中盤からはエンタメ色が濃くなる。大多数が望む大団円の締め方からもドラマ(映像)化に向いた作品かな。

2024/02/13

hirokun

★4 雫井さんというとミステリ小説が浮かんでくるが、今回はお仕事、恋愛小説。オーナー家の子供たちの事業への取り組みを中心に、商品開発、マーケティング戦略などをテーマにしながらストーリーを展開している。乳酸菌飲料については、私の祖父が事業展開していたこともあり、親近感を持って読み進めた。私の感想としては、経済小説としては少し内容が薄く、軽いタッチの青春お仕事小説に留まっていることが残念である。雫井さんにはもう少し深みのある作品を期待する。

2024/01/24

tetsubun1000mg

雫井修介さんの初読み作品でした。 先入観なしに冒頭から引き込まれました。 いきなり地下室に監禁されしかも半年間。 仲間や上司の社員のキャラクター設定が絶妙で、ぶ厚い本ながら先を読むのが楽しみでした。 特に乳酸菌飲料の業界についてかなり情報収集されたようで、経済小説としてもかなり興味深かった。 ただ終盤にきて実行の驚きの処遇や恋愛関係の結末も以外すぎて率直に伝わらない点が有ったような気がする。 そんな気になると冒頭の監禁シーンも必要なかったように思えるので読後感がもう一つスッキリとしなかった。

2024/02/25

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