駿台荘物語 (文春文庫 お 21-3)
駿台荘物語 (文春文庫 お 21-3) / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
2024年4月1日から再放送が始まった朝ドラ「オードリー」の元ネタ本。クセ強すぎるキャラ吉岡滝乃(大竹しのぶさん)のモデルは旅館「駿台荘」の主人・犬塚雪代さんだったのに違いない。オードリーの佐々木美月は血の繋がっていない吉岡滝乃を「お母ちゃま」と呼び、脚本担当の大石静さんは犬塚さんと血縁関係がなかったにもかかわらず「おばあちゃま」と呼んでいたらしい。「オードリー」を視聴して首を傾げたくなるような描写があれば、元ネタはこの本に書かれている
2024/04/06
Natsuko
恩師の形見本2冊目。堅い著書が並ぶ中で目を引いた脚本家大石静さんのエッセイ。恩師より少し年下だが出身大学が同じ、強く、時には強がりながら自立して働く女性として共感する部分が大きかったかと想像する。とはいえ大石さんは恋愛ドラマの名手。頭の中は常に恋愛でいっぱい、ご自身の恋愛・不倫についてもユーモラスに語っておられ、そういうことをオープンに語らなかった先生がどんな思いで読んでいたのかな~と思いを馳せる。 教え子に自分の形見本を読まれ、嬉しい以上に恥ずかしいかも・・・。真っ赤になって怒る先生が目に浮かぶ。
2020/04/15
まーぶる
母親から借りていた、大石静の1998年のエッセイ集。今もドラマの脚本で度々みる大石さん。飾らず、自分の感情をサラッと書けてしまうんだな。
2019/05/24
浅西マサ
表題になった駿台荘で、幼き日の著者がかいまみた文豪の数々が目玉のエッセイ。他にも知っているんだろうけど、今のところ書けるのはここまでて感じなのかな?(アウン・サン将軍のエピソードとか)「人間の条件」の作者五味川純平先生のエピソードからの、「主人公の梶は映画では仲代達矢、テレビでは加藤剛、松平健が演じているが、五味川先生自身の風貌が梶に重なって、それ以外のイメージではどうしても読めない」という読み方は、日本で一番贅沢な読み方だと羨ましくなる。
2019/02/24
あおい
図書館本。表題作は冒頭のごくごく短いエッセイでしたが大石静さんの複雑なルーツを教えてくれています。大石氏の作品は「セカンドバージン」と「家売るオンナ」のドラマしか観ていないのであまり良く知らない。。。のですが、つぶらな瞳のご尊顔は存じ上げておりました。。。駿台荘の客筋の政治家、作家、学者のそうそうたる顔ぶれも大したものですが、女将の雪代さんのビルマ建国の父アウンサン将軍を匿ったエピソードにとても興味を惹かれました、25ページのエッセイなのでもっと読みたい、書いてくれないかなぁと思いました。
2019/06/18
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