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モノレールねこ (文春文庫 か 33-3)

モノレールねこ (文春文庫 か 33-3)

モノレールねこ (文春文庫 か 33-3)

作家
加納朋子
出版社
文藝春秋
発売日
2009-06-10
ISBN
9784167673031
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モノレールねこ (文春文庫 か 33-3) / 感想・レビュー

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yu

帯に書いてあるとおり、ザリガニで泣くとは思わなかった。バルタン、いいやつだなぁ。家族がそれぞれを思いやっているけれどなかなか好転しない実情に、バルタンがきっと光になったんだろうなぁと。 表題作モノレールねこもいい。2回目ですが、また読みたいと思います。

2012/05/23

へくとぱすかる

一気読み。小説とはどんなにありそうにない話でも、時空をすっ飛ばしてでも、意図通りの決着をつけてくれる。感動もある。おもしろさもある。一見ミステリっぽくない作品群に出くわして、それでもミステリだったりする意外さ。思わず心が温まったり、次の話、次の次の話、と進んで行くうちに、思わず心泣きする。巻末に近づくと、再び心安まる話に変わっていく。最初に読んだ話の、あのほほえましさにも。そうそう、ザリガニの脱皮は私も子どものころに見ました。そしてフータと同じように驚きました。

2020/03/28

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

8篇を収めた宝石箱のような短篇集。一つの物語を読み終えるたび、心に積み重なっていく感情をどう表せばいいんだろう。ふと浮かんだ言葉は日本語としては不適切だけど〈ひんやりとして暖かい〉。各物語の登場人物は皆、大切なものを喪ってしまった人々だ。ペンパルを。幼い頃の記憶を。笑顔を。家族を。少々のラッキーではとても取り返せないような喪失の物語もある。それでも、胸の奥にポッと灯りが点るような読後感。まるで寓話のように、それぞれの物語には結びの一行が添えられていて、それが優しい手のように、心を抱きしめてくれる気がする。

2015/01/10

射手座の天使あきちゃん

餌をやっていた猫、祖父母や両親、最愛の娘、果てはザリガニまで色々な死にまつわる大人メルヘンです。 ちょっぴり胸が痛んだり寂しくなったりするけれど、最後はクスっと笑えたり、小さな希望の樹に蕾が膨らんでいたり、よし明日は頑張るよん♪て言いたくなる作品ですぅ!!。 v(^_^)

2010/10/10

mae.dat

表題作から始まる8話の短編集。各話の繋がりは無し。どの話も優しさに包まれた感じで、前向きになったり、モヤモヤが晴れたりして、読了感は悪くないのです。でもラーメン屋さんの話以外は、誰か若しくはネコ、イヌ、又はザリガニが死ぬのね。死とお涙頂戴システムの量をどう取るかですかね。ただバリエーションは豊かで、加納さんの工夫を楽しめます。個人的には『セイムタイム・ネクストイヤー』が好きでした。オカルトの様に見せ掛けて、そうではなくミステリーですよって感じで。優しい世界。意表を突かれました( ¨̮ )。

2022/12/13

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