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二百十番館にようこそ (文春文庫 か 33-9)

二百十番館にようこそ (文春文庫 か 33-9)

二百十番館にようこそ (文春文庫 か 33-9)

作家
加納朋子
出版社
文藝春秋
発売日
2023-08-02
ISBN
9784167920814
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二百十番館にようこそ (文春文庫 か 33-9) / 感想・レビュー

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カブ

就活に失敗、オンラインゲームに逃げ込んだ「俺」。親に島流しにされニートたちを募って共同生活が始まることに。個性溢れる4人のニートたちが変わって行くのが面白く、島のお年寄りとの交流もホッコリしていてよかった。

2023/08/30

mayu

就活に失敗し、引きこもってオンラインゲームをしている日々を送っていた主人公。親に見切りをつけられて強制的に離島での生活を余儀なくされる。年老いた老人が数人しかいない離島で手探りながらも、それぞれの事情でニートとなってしまった仲間を増やして共に暮らし始める。島の人やオンラインの仲間の優しさに心が温かくなる。島に来た当初は頼りなかった姿が、皆の役に立ちたいと変わっていく姿がとても良かった。もう一人の自分になれる場所に救われている人は少なくないのかもしれないと感じた読後感の良い一冊。

2023/08/04

ぶんぶん

【図書館】就職活動に失敗し、親に見放されたニートの主人公が島に渡る処から始まる。 何やかやが複雑に絡まり、その都度、解決して行く。 まるでRPGの様に、コロコロ変わって行く。 島の事を考えていないのに、島の役に立ってしまう。 こんなに上手く行かないなと思っているが、こんな気持ちで流されてみたい。 加納朋子のもう一つの解決法を試してみる、人生再生法である。 説教臭くない今風の人生やり直し、ミステリータッチも随所に入った、日常のミステリーかも・・・

2023/09/30

Y.yamabuki

斬新なストーリー。ゲーム三昧の引きこもりの青年が、島に移り住む、と聞くと地元のお年寄りに教わりながら、野菜育てたりお魚取ったりと自然に囲まれて、、、と想像してしまう。その通りなのだけれど、彼等はゲームから離れたりはしない。寧ろゲームで繋がっていく。今時のゲームってこんなに進化しているんだ、コミュニケーションのツールにもなるんだと驚いた。小説の中で、自分の知らない世界を体験できるのと似ている。自分でストーリーも作れるので、それ以上かもしれない。彼等を見ていると自分のやり方で自立すればいいんだと思えた。

2024/01/19

なみ

引きこもってオンラインゲームに熱中するニートの【刹那】は、親に捨てられて離島で暮らすことに。 島民との交流を通して成長していく【刹那】の姿に、トラウマを抱えた仲間たちの奮闘に、涙せずにはいられません。 特に嵐の日の協力プレイのシーンが泣けました。 【刹那】もヒロも【BJ】もサトシもみんな格好良かったです! 最後には素敵なサプライズもあって、心が温まりました。 とにかく優しさに溢れた1冊です。

2023/08/19

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