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ベッドの下のNADA (文春文庫 い 67-4)

ベッドの下のNADA (文春文庫 い 67-4)

ベッドの下のNADA (文春文庫 い 67-4)

作家
井上荒野
出版社
文藝春秋
発売日
2013-05-10
ISBN
9784167737047
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ベッドの下のNADA (文春文庫 い 67-4) / 感想・レビュー

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ミカママ

大好物の不倫モノではあるんだけど、どうしてこの夫婦はこんなにもお互いに冷静でいられるのか?不倫につきものであるはずの、いやらしさやドロドロさに欠けるんだよなぁ。どちらかと言うと、不倫はあくまで横糸(ですらないかも)で、縦糸は夫婦それぞれの現在につながる、過去の体験なんかなぁ。この夫婦、どちらにも感情移入できなかったけど、夫の不倫相手のひとりである、ウーボのことは好き。客観的に見たら、あたしは彼女に似てると思う(笑)

2015/12/23

とし

ベッドの下のNADA。井上荒野さん初読み、お互いの現実と過去の回想をおりまぜて,仲が良いのか、仮面の夫婦なのか、エンドは良かったのかちょっとスッキリしない感があるかな~。他の作品も読んでみよう。

2015/07/22

まさきち

古いビルを買い取って「NADA」という常連客に支えられてるしがない喫茶店を営む夫婦。お互いが相手のことにへきえきとして、それぞれが想う人を抱えている。そんな彼らの日常を夫・妻と交互に語り部を変えながら各章進んでくのですがいまいち入り込めない、恐らくこの二人の何を考えているのかわからない人間性に共感できなかったからかもしれません。

2016/08/05

June

喫茶店を二人で営む夫婦の物語。子供時代の回想を絡めながら、妻と夫、交互に日常が語られていく。表面上は仲睦まじいように暮らしている。その実お互いに無関心で、夫には恋人がいて、妻は店の客の一人に心奪われている。そういったお互いの事情を察知しながらも、何事もないように、穏やかに日常をやり過ごしていく二人は怖い。夫は浮気をするけれども、その相手に夢中という訳でもない。夫婦は核心に触れようともしない。別れるわけでもない。長い結婚生活、似たような場面が通り過ぎることもあるかもしれない。そう思わせるのがまた怖いかもね。

2015/06/26

K K

なんとも言えない読後感。好き嫌いは分かれるでしょうが、わたしはすきです。『綴られる愛人』に似た、なんとも言えないざわざわとした感触。さすが。この二人の間には、DVもモラハラも、ない。お互い裏切ってはいるが、憎んでもいなそうだ。お互い少しずつ嘘をつきながら、ずっと一緒にいるのだろうか。お互い傷ついているのだろうか。絶対に名前で呼ばない二人。不気味である。多くのカップルがこうなのだろう。結婚ってなんなんだろうか。途中二人の過去に関する話が交互に挿入され少しずつ人間性が浮き彫りになる手法が面白い。

2017/03/15

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