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踊り子と探偵とパリを (文春文庫 し 52-5)

踊り子と探偵とパリを (文春文庫 し 52-5)

踊り子と探偵とパリを (文春文庫 し 52-5)

作家
小路幸也
出版社
文藝春秋
発売日
2018-05-10
ISBN
9784167910709
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踊り子と探偵とパリを (文春文庫 し 52-5) / 感想・レビュー

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カブ

作家志望のイギリス人ユージン、探偵のアメリカ人マーク。世界に二つと無い真紅のダイヤ「ディープ・レッド・ハート」をめぐる冒険活劇。小路幸也氏はこんな作品も描くのか?期待ハズレのような、得したような不思議な気持ち。

2018/07/28

keiトモニ

探偵のマークが言う“愛には真実の愛がある。…この世の耐え難いどんな苦難にも負けず心の中に輝き続ける愛だ…それを確かめることができた人間はこの世の幸福を全て得たと言ってもいい”☜私と連れとの愛は真実の愛に違いない。だけどそれを確かめられていないから、この世の全ての幸福を得ていない、それは確かだ。つまり“ディープ・レッド・ハートまたの名を永遠の淑女…美しい時の手に入れれば、美しさを永遠に残したまま死んでいく”☚私の連れは確かに美しい時に手に入れたんだがな~ァ。私はまだディープ・レッド・ハート手にしていない…。

2018/06/27

優希

面白かったです。20年台のパリを舞台にしたミステリー。作家志望のユージーンはアメリカ人探偵マークと謎の宝石を狙うはずが、ユージーンが踊り子・ブランジェに一目惚れ。淡い恋が切なかったです。ミステリアスな展開と恋心がパリという舞台で少し華やかに見えました。

2023/11/17

ユメ

愛の都パリで繰り広げられる冒険活劇。作家志望の青年に〈輝く黄金の薔薇〉と讃えられる踊り子、謎多き有能な探偵、そして稀代の詐欺師は、呪われたダイヤをめぐって華麗に踊る。胸の躍るモチーフが散りばめられた物語は、自分もパリのキャバレーで舞台を見ているかのような気分にさせてくれた。ハラハラドキドキの展開の末の大団円にブラボー。そして、パリの石畳に刻まれてきた歴史を感じさせてくれるのも素晴らしい。この浪漫香る愛の冒険活劇も、この街が見てきた夢のほんの一部。そう感じさせる余地があって、パリへの憧れを掻き立てられた。

2018/07/07

はじめさん

小説家を志し、パリにやってきた英国人の青年。一流キャバレーの踊り子に一目惚れするが、近づきになるツテはない。そんな中、キャバレーの経営者の裏の顔、国際的窃盗団の首魁だと耳元で囁く黒ずくめの男ーーアメリカ人の探偵。彼の目的はアメリカから持ち出された宝石の奪還。文筆志望ならできんだろと俊英脚本家として売り込み、なんとかコネと彼女との接点ゲッツ! だが、踊り子は時にパトロンに身を売る高級娼婦の側面も…いや、俺の彼女は心までは売ってないとか思っている所に、劇場内で起こる怪異…。/ 劇場だけに●●オチのラストは減点

2018/05/31

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