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カブールの園 (文春文庫)

カブールの園 (文春文庫)

カブールの園 (文春文庫)

作家
宮内悠介
出版社
文藝春秋
発売日
2020-01-04
ISBN
9784167914233
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カブールの園 (文春文庫) / 感想・レビュー

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南雲吾朗

表題作「カブールの園」。アメリカ移民1世と2世の民族意識の隔絶。母国語、風土の違いによる意識・伝達の違い、感じ方の違い。人種差別。アイデンティティーの乖離。それらの間で揺れる人間像。そんな中でも、アメリカ人として生きていこうと必死になる姿が痛ましい。物語りの中に出てくる風土・言語の考え方・捉え方が、私にっとって、すごく納得がいった。「言語の持つ抒情の体系は、風土が変わっても容易に変貌しようとはしない。」以前から、自分で感じていた事をこうも的確に言葉にされては…。(続く)

2020/04/18

hnzwd

人種、文化、ドラッグ等々について考えさせられる中編二作。SFの印象が強かった宮内さんですが、、ゴリゴリの社会派。子供時代に受けたイジメと、実母とのギャップでのPTSDとか、色々、考えさせられます。

2020/04/26

おうつき

アメリカに住む日系人の女性の視点から、日本語と英語、異なる二つの言葉による自己の確立を描いた物語。こういった形でのアメリカの描かれ方をしている作品を見たことがなかったので、とても興味深かった。収録されている二作とも、日本にルーツがありながら米国人でもある人の立場からアイデンティティに悩む精神性が繊細な視点で表現されていた。

2020/01/24

NAOAMI

米在住の日系人。親世代が苛まれたアメリカor日本という選択が一応完結して以降の世代。でもやはりアイデンティティもなく、自分は何にどこに帰属するのか曖昧模糊としている。剥がせないレッテルを背負う如何ともし難い日常。脳内の中途半端な言語感覚と幼い頃のイジメに悩む38歳プログラマー玲。彼女が抱える母娘問題も世代ギャップ。世界を越えてリミックスするソフト開発が対極的+シニカルな仕掛け。半地下の姉弟は米社会の底辺に近づくシリアス。自分らしさを捨てて生きる術を得る姉に支えられる弟の葛藤。文体・会話は軽いが中身は重い。

2020/03/14

numno1

日本語・英語いずれが母国語なのかを含むアイデンティティの問題と日々葛藤するアメリカ西海岸の日系2世・3世を描く短編2篇が収録されています。いじめやドラッグなど、アメリカの社会問題の描写も生々しいです。

2020/04/24

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