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ブルーネス (文春文庫 い 106-1)

ブルーネス (文春文庫 い 106-1)

ブルーネス (文春文庫 い 106-1)

作家
伊与原新
出版社
文藝春秋
発売日
2020-04-08
ISBN
9784167914738
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ブルーネス (文春文庫 い 106-1) / 感想・レビュー

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五右衛門

読了。このタイミングで本当にドキッとしました。何せちょうど作中の海底火山が噴火して出来上がった明神新島の溶岩崖が崩落し、その影響で八丈島等への津波のシーンを読んでいるとき現実の地震が発生し夜中にドキドキが止まりませんでした。やはり相当な被害が報告されています。本当にお悔やみ申し上げます。本の感想ですが…憎い津波での辛い経験を背負っている寄せ集め(個人の能力は素晴らしい)メンバーが愛おしくなるほど全員頑張っています。お仕事小説としても良く出来てます。このタイミングで読めて良かったです。

2022/03/17

papapapapal

先の大津波により、自信やプライドなど多くのものを打ち砕かれた地震学者たち。各所のはみ出し者が集い、津波から人々を守るという使命感のみに突き動かされて「津波監視システム」を作り上げる物語。専門用語がいっぱいで思い描くのも難しいけど…本筋は「ひとりずつ仲間が増え、次々に現れる大きな壁を乗り越えながら、ひたすら前に進む」という王道ストーリー、分かりやすくて熱くて、ハラハラドキドキ面白い! 後悔や失敗から何を学び取るか、どう生かすか。…立ち止まってなどいられない、これぞ理系エンタメ小説!!

2021/06/30

よっち

東日本大震災後、地震研究所を辞めた行田準平。学界で異端視される武智に誘われ、海洋工学や観測機器などのエキスパートだが個性が強すぎて組織に馴染めないはみ出し者たちと津波監視システムの実現に挑む物語。広報として震災を直面した準平が、武智に触発されて彼を中心とするはぐれものたちと前人未到のプロジェクトに挑む展開でしたが、メンバーに振り回されたり古巣との対立だったり、設置場所を巡って漁師とすれ違いもある中で、津波被害から救いたいという熱い想いが関係者たちの心を動かし、窮地を救う展開にはぐっと来るものがありました。

2020/06/04

kk

主人公は、あの震災で大きな挫折を経験し、自分の生き方を見失ってしまった地質学研究者。自責と懊悩の日々を送っていた彼が、それぞれの事情を抱えた仲間と共に、津波観測・警報のための新システムの開発プロジェクトに参加することに。さまざまな圧力の中、それでも多くの人たちと出会い、助けられて、彼らはよろめきながら前に進もうとするのです。読み手を選ぶかもしれませんが、登場人物のキャラはしっかり立っているし、読後感もとても良かったです。「八丈島の海も、いつまでも黒くはないさ」。カタルシス!

2020/04/19

Viola

日本で生きるのなら読んでおかないといけない本のような気がする。伊与原新はいい本多いなー。

2021/12/12

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