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発現 (文春文庫 あ 65-8)

発現 (文春文庫 あ 65-8)

発現 (文春文庫 あ 65-8)

作家
阿部智里
出版社
文藝春秋
発売日
2021-08-03
ISBN
9784167917340
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発現 (文春文庫 あ 65-8) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆23038【発現 (阿部 智里さん)】これはホラーの括りになるんでしょうか、ひさびさに全身に鳥肌がたつほどの怖さを感じた作品でした。(当方、ホラーは不得意ジャンルなのになぜか手に取っちゃったんです。知らんけど。。)ただし序盤を過ぎると単に怖さだけではなく、奥の深い展開になってくるんです。もう、ホラーっていうのは表面的なことであって、これをスパイスとして使うことで、考えなければならない,忘れてはならない、そいいった輪郭がしっかり見えてくるんだと思います。(なんだかんだ言ってもやっぱり怖いけどね。)

2023/06/01

annzuhime

突然現れる光景。これは現実か妄想か。過去と現代がつながる時、そこには悲しい連鎖があった。うーん。大好きな阿部さんなので楽しみにしてたけど、ちょっと違ったなぁ。結局、呪いとかオカルト系のジャンルで片付けられた感が強い。テンポとずっと変わらず冗長だと感じてしまった。八咫烏シリーズとの違いにびっくりでした。

2022/09/17

カムイ

八咫烏シリーズは読みたい作品ですがまずは【発現】をとカムイは好きですホラーでもあり戦争ものでもありました、戦争体験のトラウマをホラー仕立てですが伝染するみたいに発現は面白いと思った。

2023/12/30

Akihiko @ VL

阿部智里さん8冊目の読了。"地獄を知らない者に、地獄は語れないのだ。" そう。私が知っているのは戦争そのものではない。ましてや軍平達の想像を絶する心内などは、決して推し量れるものですらない。敵国へ参じる。人を殺す。敗戦する。捕虜となる。帰国する。糾弾される。忌み嫌われる。これがどれだけ辛いことだろうか。『救国の英雄』だったはずの士官は、あろうことか『殺人者』の汚名を着せられることになる。名声を得るはおろか人としての名誉を失うことになった彼等を忘れることなど断じてならない。

2021/09/02

JKD

少女の死体と彼岸花に追いかけられるシーンが鮮明にイメージできる描写がリアルで恐い。後世に引き継がれるこの幻覚の正体が戦時中の悲惨なトラウマ体験であったという話はシンプルで分かりやすく物語として十分楽しめました。一方で戦場の武勇伝は果たして正義なのかという視点で考えるとやるせない気持ちがどんどん大きくなり、いろいろ考えさせられました。

2021/09/02

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