剣樹抄 不動智の章 (文春文庫 う 36-3)
剣樹抄 不動智の章 (文春文庫 う 36-3) / 感想・レビュー
活字スキー
【「鬼が、人に返らねば……どうする」「さて。鬼には鬼の住み処がありますが」】暴れん坊将軍ならぬ暴れん坊黄門ことヤング光國の下、拾人衆の一員としての務めに励む了助。明暦の大火を引き起こし逃走した極楽組を追って、捜査と騒動の日々が続く。大都市・江戸を舞台として権謀術数と魑魅魍魎が蠢くサスペンスはなるほど『マルドゥック』シリーズの作者らしいな、と思う。主人公はどちらかと言うとバロットよりも『ばいアス』のベルに近いけど。過去の過ちを認めた光國に代わって了助を導く存在になりそうな義仙はさしずめマイスター・レイか。
2023/11/22
ふう
(2024.02.09)時代物はあまり読まないし、前作を読んでから時間が経っているので不安だったが、読み始めるとすぐその世界に引き込まれた。錦氷之介の生死もわからないし、極大師と光圀の対峙、そして何より了助と光圀の再会がまだなので、また続編があるのか?解説がドラマ化された時の脚本家さんで、最近問題になっている原作とドラマ化の問題にも通じる物があった。
2024/02/12
かっさん
剣樹抄 不動智の章 #冲方丁 #読了 シリーズ第2巻。主人公了助とその庇護者水戸光圀の因縁が発覚するところから始まる。剣術物っぽいタイトルだけど実は幕府を巻き込んだ権謀術数がストーリーの根っこ。そこにかかわる少年了助の成長が今回は顕著。最後もめちゃ気になる終わり方した。
2024/01/31
こたろう
義仙がいい人過ぎる。他の小説では悪者になることが多いのに。ちょっと新鮮。続編が楽しみです。
2023/12/01
You
メインの人達はとても上手に書けていて惹き込まれるが、骨子となるべき幕閣の大物、黒幕達が全く立っていない為にただのチャンバラ小説になってしまっているのが勿体無い。 権謀術数を魅せる為にもう少し丁寧に描いて欲しかったです。
2023/12/01
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