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雨夜の星たち (文芸書)

雨夜の星たち (文芸書)

雨夜の星たち (文芸書)

作家
寺地はるな
出版社
徳間書店
発売日
2021-06-09
ISBN
9784198653026
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雨夜の星たち (文芸書) / 感想・レビュー

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akiᵕ̈*

他人に共感もしないし感情移入も出来ない三葉雨音。そんな「体質」に向いていると家主の霧島から〈お見舞い代行業〉の「しごと」を請け負う。寺地さん独特のクスッとしてしまうユーモラスな表現の中に、霧島、元同僚の星崎、依頼人の権藤、病院で出会った歩佳、そして雨音自身と、どの人たちも母子(親子)との距離感に悩み縛られている苦しみがあった。雨音の様に(ちょっと極端だけど)忖度や同調圧力など一切気にせず、私は私、あなたはあなたと割り切る事で救われる人もいる。自分が心地良いと思える生き方が何より大切なんじゃないかな。

2021/06/19

桜子

こ、これは…すごい。優しき文章で軽やかに描かれているが、もの凄い重い想いが私の中に入ってきた。眼に見えない気持ちや空気が分からないという三葉。大勢の人が普通と思うことの方が、なんで正しいと言い切れるんだろう。そしてこの本を書かれた寺地さんは、なんて素敵な方なんだろう。何度も読み返すであろう、大切な一冊にまた出会えて嬉しい。あぁ、たくさんの人に本当に読んでほしい!

2021/06/17

marryparty1

他人に感情移入できない三葉雨音が「お見舞い代行業」にスカウトされ、お年寄りの病院送迎や雑用をする「しごと」をはじめるお話。三葉のような性格の人は誤解を受けやすそうですが、無感情と言う訳では無いと思います。私もあまり気が利かないので細やかに空気を読んで行動できる人を羨ましく思っていましたが、見えない空気を無理に読もうとして疲れなくてもいいのかなと思いました。初読み作家さんですが面白かったです。権藤さんの思い出の場所『ほたるいしマジカルランド』も読んでみたくなりました。

2021/06/20

おかず

絶妙なめんどうな人。他人への共感や興味を、肯定的に諦めれた人。諦めてしまったものが、他人とぶつかり合いやすいものだから、世知辛いな。んでも諦めた人だからこそ、見えるものもいっぱいあるなって気がした。 読書してて出てきたこのなんとも言えない感情は、他人に共感できない雨音に、共感している自分って関係性が面白いからなのかも。矛盾してんだよな笑。

2021/06/20

アイリーン子

6/9。ソーシャル・ディスタンス(「ディスタンシング」のが正しいのかもしれんが)必須な現代での、人との、とりわけ母子の心の距離感のお話。娘(母子の子の立場)であるよりも子らの母である意識の方が圧倒的に強い今の私にはいろいろ突き刺さってなんとも言えない気持ちになった。「この世に毒にならない親などひとりもいない」の一文にはぐうの音も出ない。わかりやすい虐待だけが子を蝕むのではないし、たとえ理由があったからとて子への不義理は子を傷付けるのだよね。なんだか読了後本当に申し訳ないと土下座したい気持ちになった。

2021/05/04

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