KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

純喫茶トルンカ (徳間文庫 や 38-1)

純喫茶トルンカ (徳間文庫 や 38-1)

純喫茶トルンカ (徳間文庫 や 38-1)

作家
八木沢里志
出版社
徳間書店
発売日
2013-11-01
ISBN
9784198937669
amazonで購入する

純喫茶トルンカ (徳間文庫 や 38-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちょこまーぶる

こんな喫茶店があったら絶対に行きつけにするのになぁ~と思わせる一冊でした。3つの話が収録されているんですが、どの話も人の優しさにあふれた温かい話で、自分自身を見失ってはいけないという事を改めて身に積まされる思いがしましたね。そして、チェーン店ばかりになってしまった現状の喫茶店ではなく、カウンター席とテーブル席があって嬉しい時・悲しい時・疲れた時などにちょっとブレイクでき、ちょっと店の人と会話ができる喫茶店が人生には必要なんだと思わせてくれました。またしても。ムクムクと喫茶店経営の夢がもたげてきましたよ・

2017/01/16

おしゃべりメガネ

期待通り&以上に素敵な作品でした。あの『森崎書店~』を書いた作者さんですから、それはもう期待するなという方が無理なワケで。今回は舞台を書店から喫茶店へと移し、3篇からなる連作集です。好みのレベルはあるにせよ、どの作品もそっと背中を押し、すっとココロに沁み入ってくるヒーリング感満載のお話でした。個人的には『日曜日~』が好きで、素直さの大切さをしり印象的でした。『再会~』はシリアスな展開でしたが、やっぱり最後には’救い’があり、『恋の雫』は人の成長の素晴らしさに感動させてくれました。さすが本格派の一冊です。

2013/11/25

KAZOO

この作家は2作目です。「森崎書店」に引き続いて読んでいます。読んだあとに心が温まるような3つの様々な出会いの話です。本当に皆さんが書かれているようにこのような喫茶店が少なくなってしまいました。私も「森崎書店」にでてくるモデルの喫茶店も好きで、神保町に行くときは寄っています。

2017/01/22

シナモン

図書館本。飴色につやつや光る木製の椅子、くすんだレンガ調の壁、天井からぶらさがる飾り気のない吊りランプ…純喫茶トルンカを舞台に人間模様を描く。人はみな何かを抱えながら生きている。付かず離れずの距離感で接してくれるマスターが淹れる絶品コーヒー。まるでそこにいるかのような読書タイムでした。こんな行きつけの喫茶店があったら最高ですね。「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」ゆっくりと心落ち着く一冊でした。

2020/03/27

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

ゆったりと時間が流れる下町のレトロな喫茶店。くすんだレンガ調の壁と飴色に光る木の温もり。ここを舞台に3篇の物語が奏でられる。不器用ゆえに臆病で、寂しく生きている人々をもてなしてくれる一杯の珈琲。「前世で恋人同士だったんです」なんて言葉で始まる出会いもある。幸せな想い出にもう一度会いたくて、扉を開く者もいる。時が過ぎ去っても、変わらないものはあると願いを託して。この店に似合う花は菫色のハーデンベルギア。花言葉【奇跡的な再会】。悲しい思いはしたくないけど、悲しみを知る者だけが持ち得る優しさが全篇に漂っている。

2016/04/02

感想・レビューをもっと見る