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風神秘抄 下 (徳間文庫 お 35-7)

風神秘抄 下 (徳間文庫 お 35-7)

風神秘抄 下 (徳間文庫 お 35-7)

作家
荻原規子
出版社
徳間書店
発売日
2014-03-07
ISBN
9784198938062
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風神秘抄 下 (徳間文庫 お 35-7) / 感想・レビュー

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ごに

上皇の命で禁忌を犯した草十郎と糸世。それにより神隠しにあった糸世を取り戻す旅で様々な人に出逢い自分を知ってゆく…。草十郎はまだまだ未熟で、一途なのかもしれないけど、もう少し糸世以外にも目を向けて欲しかったなぁ。鳥彦王の潔さと深い友情が際立ちました。そして糸世が飛ばされた世界にビックリ!上皇がああなのは輝の血のせいか?などと勾玉と関連付けて読んでしまいました。

2015/06/26

翔亀

【中世13】(上巻の感想では<光と闇>の血脈はもはや繋がっていないと書いたが、繋がっていたのだ。なぜか。)主人公は、坂東武士と白拍子の若い二人。いずれも笛と舞の"奥義"をもって生まれた。奥義は技術の訓練により身につけるものだろうが、素質があることが大前提だ。それは"芸能の神"と言ってもいいかもしれない。究極の芸能は、だから神に近づく。世界を変える力をもつ。本作は、これを可視化したのである。笛と舞が神への扉を開く。このあたりの描写は見事だ。その後、様式化した能の、原初の生命力はこうだったのかもしれないと↓

2022/03/19

赤とんぼ

孤独を抱える草十郎の「会いたくても会えない人」を想うせつなさが、胸をうちました。少年が大人になり、得るものを選び、手放すしかないものを手放してゆく。せつないのに美しく、優しいものがたりでした。

2014/07/26

hrmt

後白河院に捕らわれ、院自身の延命を願う舞を強要される二人。糸世との今後を見据え院の要請を受けた草十郎だったが、天の理りに許されない変化は糸世を異世界に追いやってしまう。全ての物事はもとに戻すことはできない。糸世が戻ったとしても、以前と全く同じではないかもしれない。常に死と怨恨の誘惑に巻かれそうになりながら、以前との差異を承知で自らの意思と選択に進む草十郎は鳥彦に助けられながら他の人にも心を開いていく。天にも通じる能力を犠牲にしてでも二人でいることを選んだ糸世と草十郎が、次作にも登場するのが楽しみだ。

2019/02/03

あおでん@やさどく管理人

【5年弱ぶりの再読】初めて読んだ時と同じく、夜中まで夢中になってあっという間に読んでしまった。自分の思いと決意に向き合う草十郎のシリアスなシーンが続くかと思えば、鳥彦王の受難(?)にほっこりさせられたり。今回はこのまま「あまねく神竜住まう国」に行けるのも嬉しい。

2019/02/02

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