私の源氏物語ノート
私の源氏物語ノート / 感想・レビュー
りー
荻原さん版の源氏物語「紫の結び」「つる花の結び」は読了済。研究者ではない、物語の書き手ならではの視点が新鮮だった。この本は、荻原さんの考察ノートで、どのように物語を読み解いたかが分かりやすく書かれている。読んだ後、改めて「出家」について考えてしまった。私には、生命を維持したまま社会生産的な事象から離れ、死への準備をする自由時間、というべきものに思える。原始仏典で釈迦の言葉を知ると、この時代の「浄土教」とも言える考え方はかなりお気楽に感じてしまうが、ある意味ものすごく羨ましい立場だなぁと。
2024/03/20
かもめ通信
若い世代に向けて現代語訳を手がけた作家が『源氏物語』を読んで一緒に楽しもうと読者を誘う源氏愛あふれるエッセイ集。「玉鬘」はスピンオフ!「藤裏葉」の大団円のその後に!?豆知識はもちろん、突っ込みや大胆な推論を含めた率直な感想で楽しませてくれた。
2024/04/02
mitubatigril
大河ドラマの影響があるからか 源氏物語や紫式部を扱う作品が色々出ていて、源氏ファンとしては出てる作品全部に目を通せないし興味のある無しもあるから取捨選択しつつ追いかけてる最中に出会った作品 作者はいわゆる忠実な訳から少し離れた作者の考える読みやすい現代語版を出されていて、作者の考えをまとめた源氏ノートとした作品だからツッコミ様が余りないのだけれどそんな斜め目線で解釈するんだなぁと原文をそのまま読めるからなのか分からないけれど、解釈の斜め加減に う〜んなんだかなぁそこまで思うかぁ?と思ってしまった。
2024/02/10
えつ
荻原さんの源氏物語に興味を持ちつつ、なかなか手を出せなかったんだけど…。先にこちらを読んで、荻原さんの源氏物語の考察?がとても素晴らしい。巻末にある源氏物語54帖のあらすじも良かったなぁ。やっぱり、「紫の結び」「宇治の結び」「つる花の結び」も読むべきだな〜って思えた。頑張ろうかな!!!
2024/01/31
しずくちゃん
「光る君へ」も始まったことだし、瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」を完読できてない(恥ずかしながら最初の方だけで挫折)ので読み直したいと思っていましたが、まずこちらでざっくりと物語のあらましが読めたらと思い読んでみました。前半は荻原さん的な解釈で語られ、後半で五十四帖の要点が書かれていて源氏物語の骨格がなんとなくですが分かった気がしました。
2024/02/21
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