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ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1)

ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1)

ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1)

作家
西村健
出版社
徳間書店
発売日
2015-02-06
ISBN
9784198939397
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ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1) / 感想・レビュー

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Masakazu Fujino

筑豊、川筋もん、北九州生まれで父方の故郷が鞍手郡の自分にとっては、本当に昔の空気を感じる小説だった。  昔、近所にこんな感じのおいさんやあんちゃんが、ようけおったなあと思い出しよりました。今、親が折尾にいるので時折帰るが、街も昔とはずいぶん変わってしまっている。懐かしい思いがする読書体験だった。

2019/10/09

さん

仲間の紹介とかが少し長い感じもしたが、中盤の盛り上がり方は良かったです。ただのチンピラと思っていたのが、親父譲りの漢であって、ヤクザの頭との勝負は熱かった。同じ筑豊が舞台の青春の門を思い出した。飛車松と伊吹が重なった。

2015/05/02

綺楽院 /kiraku-in

青春モノですねぇ。プロット、人物ともに一昔前のアノ時代ならではの空気感をともなった活劇といったところでしょうか。破滅に向かう若者ストーリは大好きなジャンル。村川さんあたりで80年ころに映画にしてほしい感じ。面白かったです。

2015/02/22

読書侍

今はなき日本冒険小説大賞の常連作家でもあり、本作は大藪春彦賞の受賞作。 向こう見ずなチンピラ飛車松の生きざまを描いた、昭和の匂いのする名作だ。

2017/12/03

田中峰和

勧善懲悪の物語は、東映ヤクザ映画全盛時をしのばせる。舞台が炭鉱のところは、五木寛之の青春の門。戦後の復興の原動力黒いダイヤは数々のドラマを生んだ。戦中に炭鉱労働者として集められた朝鮮人。圧倒的な暴力は梁ソギルの「血と骨」を彷彿させる。飛車松の仲間マッコリの自宅で豚を飼う暮らしは孫正義の幼少期のようだ。任侠映画やヒット小説をモチーフに、炭鉱の閉山、在日、被差別部落問題など戦後の混乱と矛盾が見事に描かれる。度胸と正義感の塊、飛車松が組長を襲撃する場面は高倉健そのまま。これだけの大量殺人では本人も死ぬしかない。

2016/07/11

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