非弁護人 (徳間文庫)
非弁護人 (徳間文庫) / 感想・レビュー
桜
読了後、表紙に納得と戦慄を覚えました。 この方の書く「悪人」ってなんとも言えず好きだったのですが…。 その『ワク』にハマらない悪人をカッコいい(けどw)悪人が追い詰める話。 「非弁護人」って言葉はメジャーなのかな?初めて知ったけど、ありそうね。
2024/03/13
anxiety
巨悪を追求しているつもりが身内である検察と同僚に裏切られ、ヤメ検どころか弁護士資格も取らずに闇社会専門の法律顧問として活動する「非弁護人」宗光が主人公。他の方のレビューの通り、タイトルの割に法的な描写は控えめだけど、掲載誌がアサヒ芸能だったというお気に入りさんの指摘でその辺は納得。青木雄二のナニ金は本職の法曹すら瞠目させるものがあったらしいけど、これはそういう狙いの作品ではないのでしょうね。エンタメとして楽しい読書でした。それはともかく、機龍警察の続き、早く書いてくれないかなぁ。
2024/03/14
coldsurgeon
単行本に続いて再読。現代社会の中で、様々なマイノリティー、低所得者、存在さえ気にかけられない人がいる。彼らに対する無関心という邪悪、彼らに対する偏見という腐敗、不寛容という毒心の満ちた社会を、壮絶な犯罪が駆け抜ける。弁護士資格を得て活動できない非弁護人という主人公の、裏社会と表社会の狭間で、法律をうまく使い、裁かれるべき悪を追い詰める姿は、感動的だった。法を作る者が同時に法の抜け道を作り、時に強引に法を破る、それが日本の国家の在りざまなのか、と。
2024/04/12
hiyu
清濁併せ呑むが近い表現かどうか悩ましいし、面白いという表現が良いかどうかは別にして、興味深かった。無論裁判も1つのテーマだろうからこのタイトルになるのだろうが、主人公の行動はどうも別の表現でも良いかなとも思われた。これ続きがないかな。
2024/03/22
透矢
難しかった…現代犯罪感満載。毒くわば皿まで的な主人公が、それでも頼る相棒(とは言いたくないだろうけど)をきちんと守るのは良かった。法曹界のブラックジャック、確かにそんな感じ。
2024/03/30
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