鬱ごはん(2): ヤングチャンピオン烈コミックス
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「もう自分はアイスの当たり棒を交換しにいけない年齢だ」絶望グルメ漫画『鬱ごはん』約3年ぶりの新刊、鬱々さは増すばかり!
『鬱ごはん』(施川ユウキ/秋田書店)
ふつうのグルメ漫画では、「訪れた飲食店のこと」「そこで出てきた料理や、自分で作った料理のこと」「その料理の美味しさ」などが、つぶさに観察・分析されて、描かれている。
しかし、1人で食事をするとき、みんなそんなに料理のことや、お店のことばかり考えているだろうか。自分の将来などについてぼーっと考えつつ、1人の寂しさもあいまって、暗い気持ちになったりしているのではないだろうか。
そもそも食っているものの大半は、グルメ漫画のように美味しいものではなく、普通の味だったり、時にはむしろマズかったりするのではないだろうか……。
約3年ぶりの新刊となる第2巻が発売された『鬱ごはん』(施川ユウキ/秋田書店)は、そんな鬱々とした一人メシを描いた漫画だ。第1巻も「自分で作ったカツサンドがキャベツの量が多すぎてベチャベチャに」「賞味期限切れのカンヅメの中身をトイレに流す」など傑作の話が多かったが、2巻は鬱々さも面白さも切れ味が増していた。
たとえば主人公の鬱野たけし(22歳・就職浪人中)が、夏カゼをひいた日に、ガリガリ君らしきアイ…
2016/10/4
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鬱ごはん(2): ヤングチャンピオン烈コミックス / 感想・レビュー
鱒子
相変わらず面白い。でも主人公鬱野の脳内再生猫の出番が1巻より減っています。これは彼の成長なのでしょうか?そして、1巻の頃より主人公にヒネリが入ってます。ストレートにごはんが楽しくなくて生きるための行為だった1巻にくらべ、楽しくない訳ではない感が見えます。ストレートに楽しまない感がこの作者の良いとことです。しかし、見開きページの食べ終りごはん、もうちょい綺麗に食べて欲しいなぁ。ごはん粒残しすぎ!
2016/08/31
りりす
フラッシュバックする就職や人生への恐怖に、「相当深いトラウマを抱えているのでは…?」と慄きます。エヴァのシンジくんの心象、ローゼンメイデンのジュンの心象を想起。抜き差しならないように本人には思えても、人生どこかに抜き差しなる(?)隙間があるのだと思いたいです。
2017/10/10
Greatzebra
はじめは、こんなことあるあるって感じだが、だんだんコイツめんどくさいヤツだなって気がして腹が立つ。腹が立つのも自分の分身を鬱野の中に見てるからか?いや、そんなはずはない!ああ〜考え方が、鬱野っぽい。桜の花びらの回は予想通りの展開。まあ、新年から読む本じゃなかった。
2017/01/03
ぐうぐう
富士そばのカウンター、女性客の隣に座ればキモがられやしないかと心配になり、弁当屋に入れば、いつ自分の注文した弁当が呼ばれるかと油断ならず。鬱野たけしは世界に対して過敏である。ゆえに、世界からいつも迫られている感覚が始終つきまとう。けれど同時に、世界との戯れをも意味している。強迫が、いつしか戯れと化す。過敏さがもたらす、それは至福だろう。この世界も、案外悪くない。
2016/08/31
のの
2巻になったら主人公がなんだかただのキモチのワルイ人になってしまった。 彼が変わってしまったのか、私が変わってしまったのか? 働かないで食べてばっかりいたら太るよなぁ。 働いてても太るもんなぁ。・・・なぁ?
2016/09/27
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