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オバペディア

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作家
田丸雅智
出版社
潮出版社
発売日
2019-05-07
ISBN
9784267021848
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オバペディア / 感想・レビュー

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あも

少し前読んだアンソロが面白かったので企画者の田丸さんの単行本を初読み。激しく感情が揺さぶられるわけではないが、ショートショートってやっぱり楽しいなぁと改めて思う。家賃は一律5千円、ただし毎年くじ引きで豪華な1等の部屋かそれとも6等のタコ部屋かが決まる。スポンジがフワッフワすぎて空に浮かぶケーキ。ヴァーチャルリアリティで家に居ながらにして世界中を愛犬と散歩する。描写ではなく発想力で勝負する。それって結局、物語を聞く喜びの原液に触れる事かもしれない。そして星新一ってとんでもない天才だったのだなと改めて思った。

2019/09/01

よつば🍀

「くじ物件」「記憶の喫茶」「矢印の街」「十郎」「採集電車」「甘海、甘魚」「プレミアム地方」「新入社員」「赤ちゃんエクスプレス」「黒い犬」「メリー」「言葉の蛇口」「星の申し子」「白い犬」「あの日の花火」「オバペディア」「雪解けのカクテル」「バルーンケーキ」読者から募ったアイデアを小説化したショートショート全18篇が収録されている。身近な物からSF要素を含んだ物まで、多岐に渡っており軽く楽しめた。面白かったのはウィキペディアを捩った表題作の「オバペディア」日常生活に密着した内容で実現すればぜひ利用してみたい。

2019/06/02

あじ

ショート・ショート界のホープとなって久しい田丸雅智さん。読者の想像力と連想力をかきたてる、目次のタイトルセンスは言わずもがな。明暗のオチに至っては、そう簡単な所に着地しない。『くじ物件』『矢印の街』『採集電車』…なかでも『メリー』の発想力に脱帽www(←ミソ)。デビュー以来、旺盛な創作でコンスタントに上梓。企画等にも積極的に乗り出し“S・S界”の発展に尽くす田丸さんである。★3/5

2019/03/16

minami

18篇からなるショートショート。表題作『オバペディア』で、小学生女子の憧れの職業「おばさん」‥いいじゃないですか、おばさんも立派な職業です!他にもネット社会や近未来的にありそうな、でも日常的な事を、さらりと語っている。オチがクスッとなるものや、心温かくなるもの。読後感がそれぞれ違うし、まさにショートなので楽しく読了。初読み作家さん。実は、ショート、あまり手を出さずにいた。でも通勤電車などでキリよく読めるから、後ろ髪引かれる事なく職場の最寄駅に降りられるという、良い事も発見。

2019/06/26

akiᵕ̈*

タイトルにもあるオバペディアは、なるほどー!そういう意味だったのね!笑。読んで納得、これは面白い発想。全18話あり、ブラックが効いているものからホロリとするもの、クスリとくるもの、考えがまるで及ばず斬新な発想ものと『1話5分で読める奇想天外なショートショート集』との事で、あまり体験がないジャンルだけど、その軽快さを楽しめました。

2023/02/15

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