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田丸雅智

職業・肩書き
作家
ふりがな
たまる・まさとも

プロフィール

最終更新 : 2023-08-24

1987年、愛媛県生まれ。2011年『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載されデビュー。樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務めるほか、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動中。

「田丸雅智」のおすすめ記事・レビュー

第20回「坊っちゃん文学賞」田丸雅智✕夏井いつき特別対談 ──アイデアで魅せる! ひろがることばの世界

第20回「坊っちゃん文学賞」田丸雅智✕夏井いつき特別対談 ──アイデアで魅せる! ひろがることばの世界

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年9月号からの転載になります。

 松山市が主催する「坊っちゃん文学賞」は今年で20回目、そしてショートショートの文学賞として生まれ変わってから5回目を迎える。審査員長で松山市出身の田丸雅智さんと、俳都松山大使で俳人の夏井いつきさんが語り合う、それぞれの「種まき」、そして「ことばと文学のまち」から発信する思いとは────。

取材・文=河村道子 写真=干川 修

坊っちゃん文学賞とは? 正岡子規を生み、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に描かれた文学の街「松山市」が主催する本賞は瀬尾まいこや中脇初枝など、人気作家を世に送りだしてきた。第16回からショートショートの文学賞としてリニューアル、今年で20回目を迎える。前回は応募作が7000作を超えるなど、大きなもりあがりを見せている。

田丸 俳句のタペストリーが商店街にはためいたり、至るところに句碑があったり。僕は大学入学を機に故郷・松山から東京へ行ったのですが、外に出て、実感したのが、松山はことばの多い街だなということ。ことばが多いとうるさく感じてしまいがちですが、この街には…

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自分なら、どんな世界を想像するか…「ショートショート」と「ふしぎな言葉」で空想を楽しむには?【太田忠司 × 田丸雅智 × 秦佐和子】

自分なら、どんな世界を想像するか…「ショートショート」と「ふしぎな言葉」で空想を楽しむには?【太田忠司 × 田丸雅智 × 秦佐和子】

 あなたなら、名画からどのような物語を想像するだろうか。『ショートショート美術館 名作絵画の光と闇』(文藝春秋)は、太田忠司さんと田丸雅智さんが10枚の絵をお題として競作に挑んだショートショート集。この発売を記念して、11月18日(日)、トークイベント「ショートショートとふしぎな言葉をみんなで楽しもう!」が行われた。第1部では、太田さんと田丸さんが対談でこの本の誕生秘話を披露。第2部では声優の秦佐和子さんも合流し、「ふしぎな言葉錬成機」で生まれた「ふしぎな言葉」を元として、会場一体となって、空想を楽しむ、笑いの絶えないイベントとなった。

■小説の世界は“パイの奪い合い”ではなく、“パイの広げ合い”

田丸雅智氏(以下、田丸):そもそも『ショートショート美術館 名作絵画の光と闇』の企画は、2015年に太田さんから「競作をやりませんか」とお声がけいただいたのがはじまりでした。

太田忠司氏(以下、太田):1981年〜85年にかけて『ショートショートランド』というショートショート専門誌があって、その中の企画に「対決シリーズ」というのがあったんです。ひとつのテ…

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世界一短い詩と小説がコラボした「物語の宝石箱」が生まれた舞台裏とは?【堀本裕樹さん×田丸雅智さん対談】

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『俳句でつくる小説工房』(堀本裕樹、田丸雅智/双葉社)

 俳人・堀本裕樹さんとショートショート作家・田丸雅智さんがコラボレーションした本『俳句でつくる小説工房』(堀本裕樹、田丸雅智/双葉社)が10月18日に刊行されました。同書は一般公募された俳句を堀本さんが選び、その句をもとに田丸さんがショートショートを書くという史上初の試み。言葉の匠ふたりのセンスと想像力が絶妙にマッチングした“物語の宝石箱”はどのように生まれたのか? その舞台裏を語っていただきました!

堀本裕樹(以下堀本) もともとこの企画は「俳句をもとにショートショートを書いてみたい」という田丸さんのアイデアが出発点でしたよね。

田丸雅智(以下田丸) さいわい堀本さんも乗り気になってくださって。読者参加型にしたほうが盛りあがるよね、というのは編集さんを交えた打ち合わせで出てきた話ですね。たしか満場一致で決まった覚えがあります。

堀本 それで2016年の2月から双葉社のWebマガジン『カラフル』で企画がスタートしたんですが、初回は不安でしたよ。ちゃんと投稿作が集まるのか。集まったとしてもその中から…

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ショートショート作家・田丸雅智が“ゴールドコースト”をテーマに書き下ろし! 3組のカップルが織りなす不思議な愛のストーリー

ショートショート作家・田丸雅智が“ゴールドコースト”をテーマに書き下ろし! 3組のカップルが織りなす不思議な愛のストーリー

2017年2月1日(水)から3月31日(金)の期間限定で、スペシャルサイト「Love Story from Gold Coast」が公開されている。同サイトでは性格診断などのコンテンツが体験できるほか、オーストラリア・ゴールドコーストの旅が当たるキャンペーンも実施。さらに、ショートショート作家の田丸雅智が同サイトに書き下ろした、ゴールドコーストをテーマに3組のカップルが織りなす不思議な愛のストーリー「Gold Coast 7 Stories」も公開されている。

<感謝の言葉と旅行は、パートナーシップを長続きさせる最大のコツ>

ゴールドコースト観光局とクイーンズランド州政府観光局が共同で、“20代後半~50代で配偶者もしくはパートナーがいる男女600名”を対象とした「パートナーとの関係性と旅行についての調査」を行った。その結果によると、半数以上が現在のパートナーにマンネリを感じていることが判明。しかし、そのマンネリは「旅行」によって解消できるかもしれないという事実も判明したのだ。

調査ではまず、「あなたは、現在の恋人・配偶者(結婚相手)との関係にマンネリ…

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レシートに小説が!? 前代未聞の企画「レシート小説」はいかにして生まれたのか――【田丸雅智氏インタビュー】

レシートに小説が!? 前代未聞の企画「レシート小説」はいかにして生まれたのか――【田丸雅智氏インタビュー】

 2016年8月15日(月)より三省堂書店全店にて、おそらく世界初であろう企画「レシート小説」が開始されている。この企画はショートショート作家・田丸雅智氏の著書『夢巻』文庫化を記念して実現したもの。8月15日(月)~21日(日)の期間中、三省堂書店全店にて文庫を購入すると、数百字程度の1話完結ショートショートが掲載されたレシートが発券される。なぜこのような企画が生まれたのだろうか。田丸氏にお話を伺った。

ショートショートだからこそできること

「ショートショートだからこそできること」を常日頃から探っているという田丸氏。今回の企画は、三省堂書店の人との会話から生まれたそうだ。

「ひょんなことからレシートの話題になり、三省堂書店さんはレシートの記載内容を独自にアレンジすることが技術的に可能と伺いました。そこで、分量が短いショートショートならば小説1編が丸ごとレシートに載ってしまうのでは?と思いつき、その場でご提案したんです」

 その場の提案から実施までかかった期間はなんと1カ月未満だという。先鋭的であり、新しいこと、おもしろいことを仕掛けていくことを積極的に取…

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「五七五の小説工房」で俳句を公募! 俳人・堀本裕樹さんが選評後、田丸雅智さんがショートショート作品を紡ぐ【後編】

「五七五の小説工房」で俳句を公募! 俳人・堀本裕樹さんが選評後、田丸雅智さんがショートショート作品を紡ぐ【後編】

(左)堀本裕樹さん、(右)田丸雅智さん

定期的にWEBで俳句を公募し、選ばれた句をショートショート作品として紡ぐ企画「五七五の小説工房」。そのオープンを記念し、お二人の共通の友人であり、芥川賞作家の又吉直樹さんによる句「啓示無きひかりばかりや夜光虫」と、堀本裕樹さんの句「敷島の天砕けなば龍の玉」を、田丸雅智さんがショートショートとして作品化したものが双葉社の文芸WEBマガジン『カラフル』で公開される。さて【後編】では堀本さんの句とショートショート作品となった『スカイリウム』について、そして応募する際の心構えまで語っていただいた。

【前編】はこちら 俳句を始めると「季節」に敏感になる 田丸 僕は愛媛県松山市の生まれなので俳句が盛んで、小学生の頃からやっていたんです。しかも高校が正岡子規の出身校で、先輩には俳人の神野紗希さんとか佐藤文香さんがいたりするんですよ。なので「俳句にかぶれてます」という言い訳をして、ツイッターなどで句を作って発表しているんですが(笑)。俳句って心に引っかかった瞬間とか、今の気持ちを表現したい、というときに作りたくなるんですよね…

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ピース又吉がきっかけ!? 俳句をSS作品として紡ぐ「五七五の小説工房」オープン!堀本裕樹×田丸雅智対談【前編】

ピース又吉がきっかけ!? 俳句をSS作品として紡ぐ「五七五の小説工房」オープン!堀本裕樹×田丸雅智対談【前編】

(左)堀本裕樹さん、(右)田丸雅智さん

定期的にWEB上で俳句を公募し、特選、秀逸、佳作を決定して選評をつけ、さらにその中から二句を選んでショートショート作品として紡ぐという、俳人の堀本裕樹さんとショートショート作家の田丸雅智さんがコラボレートする企画「五七五の小説工房」が2月25日に双葉社の文芸WEBマガジン『カラフル』にオープンする。このコラボレーションにはあの芥川賞作家が大きな役割を果たしていたという話から、俳句を作るコツまで、縦横無尽に語り合っていただいた。

【後編】はこちら

 

堀本裕樹 俳人。1974年和歌山県生まれ。國學院大学卒。「いるか句会」「たんぽぽ句会」主宰。著書に『いるか句会へようこそ!恋の句を捧げる杏の物語』(駿河台出版社)、『富士百句で俳句入門』(筑摩書房)、『芸人と俳人』(又吉直樹との共著/集英社)、句集『熊野曼陀羅』(文學の森)など。 堀本裕樹オフィシャルサイト

 

 

田丸雅智 ショートショート作家。1987年愛媛県生まれ。東京大学大学院工学系研究科卒。2011年『桜』を発表しデビュー。著書に『シ…

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白線以外、踏んだらアウト

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令和じゃ妖怪は生きづらい 現代ようかいストーリーズ (光文社文庫 た 41-6)

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光文社
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2024-02-14
ISBN
9784334102128
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主役コンプレックス (名作転生)

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石川宏千花
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巣山ひろみ
せいのあつこ
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発売日
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ISBN
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1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

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赤川次郎
江國香織
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原田マハ
森浩美
吉本ばなな
出版社
双葉社
発売日
2020-03-11
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9784575523287
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憂鬱探偵

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作家
田丸雅智
出版社
ワニブックス
発売日
2023-02-17
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9784847072543
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