KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

類型的なものは好きじゃないんですよ

類型的なものは好きじゃないんですよ

類型的なものは好きじゃないんですよ

作家
高峰秀子
出版社
河出書房新社
発売日
2019-03-20
ISBN
9784309027876
amazonで購入する

類型的なものは好きじゃないんですよ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あじ

「年をとったと感じた日はいつでしたか?─今日できる事を明日に延ばした時(74歳)」と答えた高峰さん。己を厳しく律したまま鬼籍に入られた名エッセイストの、単行本未収録原稿を束ねた最新刊。モンペにおさげの高峰さんが骨董屋で巡りあった“音色”に戦中の青い空を見た。『ダンナの骨壷』にしろ『あぁ、くたびれた』にしろ、河出書房新社から出版している高峰さんのエッセイは、タイトルも装丁もバツグンである。勿論、内容は言わずもがな。『コーちゃんと真夜中のブランデー』は押し花にして胸中に蔵書している。

2019/04/29

バーベナ

「典子は、今」の撮影のときに付き人として活躍されていた話が印象的。自分で考えて、律して、きちんと生きた人。いくつかエッセイを読んでも全く飽きない。

2020/07/04

yoyogi kazuo

斎藤明美があとがきで書いている通り、この人は若いころからまったく言うことが変わらない。インタビューもエッセイも清々しい。

2021/12/25

あきこ

この題名そのものが彼女の生き方を凝縮しているように感じる。このエッセイ集にはずいぶん昔に書かれたものも多く、同じことを今語ったらどうだろうか。共働きが主流になった現代の女性像をどう感じるのだろうかと興味が沸く。そして昔のものも近年のものも他で読んだものも彼女の考え方や生き方にブレはない。普通、年齢と共に価値観や好みは変わっていくものだが、彼女にはない。それは素晴らしいと思うとともに、彼女が若いころに味わった大人の世界での苦労と悲しみが培ったものだと思うと胸に響く。

2019/06/12

chiyo

★3.5 単行本未収録の高峰秀子“幻の随筆”を集めた1冊。執筆やインタビューを受けた当時の年齢は多岐に渡り、特に年齢順等の配慮がなされることなく、大まかなジャンルに分けられているのみ。が、後書きで養女・斎藤明美が語っている通り、数十年の時を隔てていようとも、高峰秀子の芯がぶれることはない。私的には、自身の経験と重なって見えただろう、豆スターに関するインタビューが印象的。あと、随筆という形では残っていないものの、老いを感じた瞬間の話には唸らされる。それにしても、表紙の二人が可愛すぎて、思わず笑ってしまった。

2019/06/01

感想・レビューをもっと見る