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かぐや姫、物語を書きかえろ!

かぐや姫、物語を書きかえろ!

かぐや姫、物語を書きかえろ!

作家
雀野日名子
出版社
河出書房新社
発売日
2021-11-02
ISBN
9784309030074
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かぐや姫、物語を書きかえろ! / 感想・レビュー

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まこみん

本のあらすじや表紙から、楽しく痛快な話かと思っていたけれど、話が進んで章が替わっても、女である、さよとごうの生きにくさは変わらない。物語の神と称する男の神による「正しい物語」へ誘導。彼女達がどの登場人物になって転生しても、彼もまた地上に降りて同じく登場人物として彼女達を監視し貶めようとする。竹取物語から源氏物語、平家物語、忠臣蔵、舞姫、蟹工船を経て現代へ。サイトの「KAMIのおすすめ広告」表示拒否したその先にはまた新たな戦いが…!?

2022/02/13

あっ!chan

初読み作家さん。昔から続く男性上位の社会、特に物語の上では圧倒的に男性が主役...そんな考え方に一石も二石も投じる考えを、古今東西の著名な作品の主役を男から女に変えて「正しい物語」にしたらと、一種のパラレルワールドの世界を描いた斬新な構成で、思った以上に面白かった。ただ主人公の二人の女性の動きが、作者の言いたいことを体現するので、わかりにくいところもあって、共感するかは別問題かも....最後の最後にちょっとしたネタばらしでスカッとしたような....

2022/08/03

rosetta

★★★☆☆物語の登場人物が本の外にまでリンクするエンデの『果てしない物語』みたいな話かと思ったらそこまで凝った造りでもない。男尊女卑でマチズモの物語の神とやらが、自由と自立を目指して物語を書き換えようとする二人の姫を徹底的にイビル話。『竹取物語』『源氏物語』『平家物語』『忠臣蔵』『舞姫』『蟹工船』の物語をそれぞれ男女を入れ替えたりしてシミュレーションするかのよう。二人の姫の転生物とも読める。しかしあまり女権主張がしつこく繰り返されると物語と言うよりもプロパガンダみたいに思えてきてシラケる。

2022/01/17

信兵衛

ユニークでユーモラスな物語かと思って読み始めた本書、実は長きに亘り女性は虐げられてきた、男性はそれを傲慢にも当たり前のこととしてきたという批判を込めた作品かと、気が付いた次第です。

2021/11/25

のりすけ

男視点でないと存在を許されない物語の中で、物語の神に抗い、物語を変えてしまおうとする二人の女性の話。何度も死んでは転生を繰り返すよ。忠臣蔵の無血は良かった。これが一番すっきりしたし面白き。『決算忠臣蔵』っぽかったけど。『舞姫』あたりからは、いろいろ空回りしてる感が少々。

2022/03/18

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