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踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会

踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会

踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会

作家
磯部涼
出版社
河出書房新社
発売日
2012-08-25
ISBN
9784309246017
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踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会 / 感想・レビュー

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shishi

[A]風営法によるクラブの摘発に対抗するにはどうしたらいいのか考えている本だが、2000年前後から強まり出した国家による様々な規制と社会の流れをざっくり理解するのに良い。規制強化によって風俗店などが街から消えて社会が一見きれいになったようにみえても、それは例えばホステルがデリヘルに変化するように不可視化、地下に潜っただけ。そしてデリヘルの場合、顧客の個室で一人きりで業務にあたるため危険が増し、結果として「弱者のさらなる弱者化」が促される、というのが印象に残る。

2014/05/02

takizawa

クラブ摘発問題とLet's dance運動をフォローするために手に取ってみた。宮台×モーリー対談目当て。無許可営業を黙認し,グレーゾーンに寛大だった時代から,昨今の「過剰規制」に至る背景には,異様に潔癖症なクレイジー・クレイマー(ラウド・マイノリティ)の存在があると指摘する。行政は本当はこういうのに真摯に耳を傾ける必要はない。政治とか社会運動といったものからは最も遠い距離にあったクラブ・カルチャーに関わる人たちがこういう本を出し世論に働きかけていること自体が,変化だなぁと思う。

2012/12/11

鉄路のほとり

”ダンス規制反対論”一辺倒の評論集かと思いきや、意外と、(論者によって温度差はあるものの)全体としては割と冷静な議論。多くのクラブが違法状態のまま運営されてきたことは、誰しも認めざるを得ない。そこからは、規制権力の源泉に目を向ける者(社会学的分析)、ともかくロビイングしてレギュレーションを変更しようとする者(政治運動)など様々。どちらかといえば、クラブの経済効果を訴えて規制を変えていこうという論旨のほうに共感を覚える。クラブよりもはるかに受益者の少なそうな?カジノが普通に合法化の俎上にのぼるいま、クラブだ

2014/06/30

味噌漬の味

何も自分で調べたり考えたりせずに原発=絶対悪と決め付けて正義ふりかざして群れてるだけの「なんちゃって脱原発主義者(もちろん本人になんちゃっての自覚はない)」とか、嫌煙=正義と信じて疑わずにやたら喫煙者を排除しようとする人たちに辟易してるなら絶対に読むべき。すごくすっきりしました。

2012/09/27

nrk_baby

EDMは好きなので風営法からクラブを守るということには大賛成。続刊も読む予定。本自体の感想としては、寄稿した人によって質が違いすぎること、意見の一致や合意形成などは特に見られないこと、どうせなら全員で討論会でもしたのを録音して書き起こせば良かったんじゃないかと思ったことです。あと、磯部さんの文章に誤字(障害致死、懸命な判断など)が目立ったけれど、何故?

2013/09/06

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