神様の値段: 戦力外捜査官 (河出文庫 に 7-2)
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神様の値段: 戦力外捜査官 (河出文庫 に 7-2) / 感想・レビュー
hnzwd
シリーズ第二段。似鳥鶏の作品の中でもひときわ主人公のキャラクターと事件内容にギャップがあるシリーズ。今回は信仰宗教団体の無差別テロを止めるために、宗教団体の施設に潜入って。。どんでん返しは少なめなので、ミステリってよりは警察小説??あとがきは相変わらずの熱量でした。作品が重い時ほどあとがきが凄い気がするのは、中和しようとしてるんでしょうか。
2017/07/11
NADIA
面白かった!! 新興宗教がテーマで少しえげつない場面もあったが、それでも軽快さが勝っていた。公安と警察がいい感じで協力している話って珍しいね。ドラマで放送されていたのか~。知らなかった。観たかったな(^^) このシリーズも読み続けてみようと思う。
2017/08/21
のっぱらー
今回はオウムを髣髴とさせるカルト教団の無差別テロがテーマ。いきなり多摩川での川流れシーンでの登場となる千波に唖然とするものの、この子やっぱりすごい。その頭脳と行動力はハンパなし。(実行動はドジっ子ですが。。。)妹を洗脳させられかけた設楽刑事とともに見事な活躍っぷりでした。まだ2冊続編が積んでるので、今後の活躍が楽しみ。
2016/05/08
巨峰
羊の皮を被った狼。そんな印象のこのシリーズ。表紙のイラストで軽く見てはいけません。描写はPOPだけど内容は深刻。今回はオウム真理教事件を思わせる狂信的な新興宗教が相手、その手におちた信者の救われなさ(妹!)までしっかり描いたと思います。イニシェーションとかそこまで書くとか、なかなかしないよねえ。構成もしっかりしていて、前振りで出てきた一般の人たちが活躍しだすクライマックスがうるうるものです。テレビ版の制作の舞台裏をされけ出した脚本鴻上尚史さんの解説というか愚痴がまた面白い!
2015/07/15
ユメ
今作は設楽刑事の妹がカルト教団に入信してしまうというヘビーな内容。警察も懸命に教団の捜査を進めるが、教団による「ハルマゲドン」すなわち無差別テロが訪れる。卑劣な手段に対抗して罪なき人を守るのは、名もなき真っ当に生きている人たちなのだと知って、緊迫感の中で思わず涙していた。教団の実態は何ともおぞましく、海月警部の可愛いポンコツさ、似鳥さんの十八番の注釈芸とあとがきがなければ、私には読み通せなかったかもしれない。現実に存在する脅威をエンタメ小説に昇華して警鐘を鳴らしてくれた似鳥さんに敬意を表したいと思う。
2017/11/02
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