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花嫁のさけび (河出文庫 あ 28-1)

花嫁のさけび (河出文庫 あ 28-1)

花嫁のさけび (河出文庫 あ 28-1)

作家
泡坂妻夫
出版社
河出書房新社
発売日
2017-11-07
ISBN
9784309415772
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花嫁のさけび (河出文庫 あ 28-1) / 感想・レビュー

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HANA

地位のある男性に嫁いだ若い女性。新婚にも関わらず、そこかしこに見え隠れする先妻の影。というストーリーから連想するのはやはり『レベッカ』なのであるが、本作はそれを本歌取りした作品…らしい。らしいというのは自分が『レベッカ』未読で、知っている事といえばその冒頭部分くらいなので。それを下敷きにしているこの本も十全に楽しめたとは言い難い。ミステリとしてはやはり面白いし、言葉の矛盾を捉えていく部分など他のミステリに対して劣る所はないはずなんだけど。やはり解説等を読むと先に『レベッカ』読んでおいた方が良かったなあ。

2018/10/19

マムみかん(*感想は風まかせ*)

今では中々お目にかかれない、クラシカルなミステリーを堪能できます。ちょっと、昔のレディコミ風でもあるかな(笑)。 『レベッカ』を知っていても、知らなくても、それなりに驚けますよ~☆

2018/02/06

かめりあうさぎ

美しいミステリ。面白かったです。最初からピンっと張りつめた緊張感が漂い、それがとても心地好い。ノンシリーズなので最後まで探偵役が分からないパターン。後半に何となく犯人の目星はついたんだけど、解決編での伏線回収は華麗で気持ちが良かったです。河出文庫の三作連続復刊の第一弾なので、第二、第三弾も近々読みたいです。

2018/03/15

geshi

こういった仕掛けが蔓延した現代ミステリに慣れている身からするとサプライズのインパクトは弱いか。しかしロマンスとサスペンスの巧みなストーリーテリングがシンプルなものに気づかせない。幸せなはずの花嫁の日々に色濃く差す過去の影が不穏な気持ちを掻き立て、テレビ業界の虚と実が登場人物たちの裏の顔を想像させる。解明のシーンで伏線一つ一つに「確かに書かれていたのに気づかなかった!」とやられた感が次々に襲い掛かる。特に言葉のダブルミーニングの上手さに舌を巻いた。

2018/01/12

hideko

久々の泡坂妻夫さん。河出より復刊。 映画界の大スター・早馬と再婚した伊津子。 不慮の事故で亡くなった先妻・貴緖は美人で家柄も良く周りの人間は崇拝していた。早馬も未練が残るようで伊津子には先妻の話題は一切避ける。 しかし、貴緖の死は謎が残るものであった。 解説に恩田陸さんも語ってある通り先入観無しに読んだほうが良いと思う。 さすがです。

2018/01/14

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