読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

小松とうさちゃん (河出文庫)

小松とうさちゃん (河出文庫)

小松とうさちゃん (河出文庫)

作家
絲山秋子
出版社
河出書房新社
発売日
2019-12-05
ISBN
9784309417226
amazonで購入する Kindle版を購入する

小松とうさちゃん (河出文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ざるこ

大学非常勤講師52才の小松とサラリーマンでネトゲにハマる宇佐美。どこにでもいそうなおっさんたち。でもあら不思議。読み終えるととっても魅力的。ゲームも惰性、家庭も冷めてる宇佐美が小松の恋によっていい味を出してくる。この2人、厚い友情で結ばれた親友などではない。居酒屋で顔見知りの単なる呑み友達ってとこがいい。相手がわからないゲームでも現実でも他人との縁ってやっぱりおもしろい。ラスト辺りの繋がりは無理矢理感あるけど、まぁいいじゃないと思える。ミズクラゲと精神が繋がる2作目は生き方指南書みたいな不思議な読み心地。

2021/02/03

ましゃ

恋に戸惑う52歳の冴えない非常勤講師小松と、ケトゲから抜け出せない敏腕サラリーマン宇佐美。おっさん二人組の滑稽で切実な人生と友情を軽快に描いた作品。おっさんかぁ…って感じであまり期待せず読み始めたら、まぁ面白い!お節介は焼いていい。だって、焼かないと火はつかない。恋をするには火が必要でしょ?おっさんでも恋する男はカッコいい!本書には短編『ネクトンについて考えても意味がない』も収録されているのですが、これもまたいい!一冊で50、60代の人生、思考をこんなに垣間見れるなんて、読了後はなんか感動しちゃいました。

2020/05/04

yoshimi

絲山秋子さんの文章は芳醇でまろやかだ。どこにでもいるような中年のおっちゃん2人のお話が、なんでこうも心に響くのか。(わたしがおばちゃんだからというのも否めないけれど。)「よそう が うそよ」に容易く変わってしまう人生。それを諦めとも達観とも取られる態度で許容する、ある種の清々しさ。いいなぁ。短編の『ネクトンについて考えても意味がない』も味わい深い作品だ。どんなに便利でデジタルな環境になっても、人生は結局のところアナログなんだよなぁ。しみじみ滋味深い。

2020/05/31

ちぇけら

静謐、という言葉の響きを思う。俺の人生とはそぐわないな、とも思う。平凡という言葉を夜に浸して朝を待っていると、深い湖にちいさな石を落としたときのような、静かな幸せがやってきて、喉の奥をほんのり甘くする。なんてこともある。その確かな手触りと質感を忘れないように、しっかりと掴んでおきたいけれど、幸福を留めておくすべなど、俺は知らない。だから俺は独りだったのだ。だけどこの緩やかな“おじさんたち”という関係性は、手放すには勿体なさすぎる。頑張れ、おじさん。まっすぐな日射しも、なんだか悪くないと思えたりする。

2021/04/23

naotan

おじさんおばさんも捨てたもんじゃない。間に挟まれた小品も良いアクセントになって楽しめました。

2020/01/20

感想・レビューをもっと見る