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非色 (河出文庫)

非色 (河出文庫)

非色 (河出文庫)

作家
有吉佐和子
出版社
河出書房新社
発売日
2020-11-05
ISBN
9784309417813
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非色 (河出文庫) / 感想・レビュー

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夜長月🌙(よな)

今もアメリカは黒人の差別問題「BLM」で揺れています。この物語は戦後、米軍の黒人と結婚した日本人女性が子を産みアメリカ(ハアレム)に渡っての話です。黒人が差別されるだけでなく黒人が蔑む白人がいることも描かれています。最終的には肌の色の問題ではなく(題名の色に非ず)、人は優越感を持ちたい、劣等感をもってしまう、というどうにも避けられない感情に囚われ続けているだけなのです。

2021/02/15

Shoji

二十世紀当時のアメリカに蔓延る人種差別をテーマにした社会派小説です。主人公の笑子は、GHQ支配下の戦後日本において米兵の黒人と結婚し子供を授かります。衆目から奇異の眼で見られながら逞しく子育てするも、紆余あって米国に移住します。果たして、米国でつぶさに受ける人種差別の中で笑子は強く生きていきます。一気に読みました。もの凄い小説でした。黒人・ニグロ、戦争花嫁・ウォーブライド、混血児・あいのこ・掻把、貧民・ハーレム、全てが嫌な単語だ。そして、米国の人種差別は二十一世紀の今も残っている。悲しい。

2021/01/01

KEI@ I ⭐️ BAYSTERS

既読。1960年の作品だが古さは感じない。終戦直後、黒人兵と結婚した笑子が主人公。娘が産まれて、日本人の蔑視から娘を守る為に一度は離婚を決心した夫の住むNYに渡る。思いがけず待っていたのはハーレムでの生活で、そこで人種差別や偏見と出会いながら「色に非ず」と気が付いていく。笑子の行動や言葉に共感しながら読んでいた。ラストの自分もニグロとして生きる!と言い切った笑子の逞しさが良かった。 秀作。

2021/03/14

かふ

「高橋源一郎の飛ぶ教室」の推薦図書。今の日本でこれだけの作品を書ける日本人がいるだろうか?(いるのだろうけど、知らないだけなのかも。知っていたら教えてもらいたい。)日本人を離れて(でも出発点は、日本人の戦争花嫁で序盤は日本での差別が描かれる)、アメリカに渡り人種差別を体験して、ニグロに成るという笑子の物語。アメリカの人種差別が色だけではなく、それこそ人種なんだと(ニグロの下にプエルトリコ人がいる差別の構造)知るのは衝撃だ。

2021/03/23

ろここ

年末にベストオブザイヤーな本に出会った! 戦後の冒険譚としても読み応え抜群、そして米国の人種問題の刳り方がパワフル。無意識の差別など差別の根源に気付かされた。人間の底浅さが醜くて怖い。ユーモラスな筆致で暗くなり過ぎないところもよかった。 この本が50年以上前に書かれながら、現在もBLM運動が行われてることで根深さがより一層浮かび上がる。 もっと有吉佐和子の本を読みたい。

2020/12/24

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