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八犬伝 上: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫)

八犬伝 上: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫)

八犬伝 上: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫)

作家
山田風太郎
出版社
河出書房新社
発売日
2021-02-05
ISBN
9784309417943
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八犬伝 上: 山田風太郎傑作選 江戸篇 (河出文庫) / 感想・レビュー

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geshi

『南総里見八犬伝』の物語を描く「虚の世界」と作者である滝沢馬琴の人生を描く「実の世界」を交互に交錯させる山風マジックに酔いしれる。そもそも「八犬伝」のお話の力が強く、悪がはびこり魑魅魍魎が仇をなす歪んだ世の中を正義の犬士たちが豪快無比に切り伏せる因果と勧善懲悪の面白さ。一方で馬琴自身はというと細かすぎて杓子定規な偏屈爺っぷりが強調され、貧乏や武士の身分への執着による生活の苦難は自縄自縛のようにも見えてしまう。正義がなされることを「虚」で徹する馬琴が「実」では思うようにならない対比が見事。

2021/06/16

tosca

山田風太郎の「八犬伝」は面白いと聞いていたのでいつか読みたいと思っていた。「山田風太郎傑作選江戸篇」としての復活に感謝!本当に面白い。虚の世界として、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の世界が繰り広げられる章、実の世界として、馬琴の江戸での暮らしや家族の話、北斎や山東京伝との関係などについて書かれた執筆中の時代の章、「虚」「実」が交互に進み、2つの異なった時代が同時に読めて美味しさ2倍的な感じだ。「南総里見八犬伝」という読み物が、単なる現代語訳という以上の贅沢な小説になっている。下巻へ

2021/04/02

assam2005

「南総里見八犬伝」を書く馬琴に、その挿絵を依頼された北斎。物語を聞きながら、物語である虚の世界と、馬琴・北斎が存在する実の世界の2方向で話は進む。八犬伝の細かな筋は知らずに読んでいるので、その面白さに思わず続きが知りたくなる。当時の読者と同じ時間を辿りながら読むのは何とも乙。馬琴は「世が不条理であるからこそ、虚の世界では勧善懲悪を貫く」と言う。虚の世界が浮かび上がると共に、実の世界の黒い部分がズブズブと沈む。八犬士勢揃いの瞬間に何が見えるのか、楽しみにしつつ下巻へ。

2021/06/28

garakuta@読書とゲームの愛好家

図書館本:面白いと謳われた通りに面白い作品だった。この手の作品は好きである。

2021/04/10

Kira

図書館本。廣済堂文庫版既読。何度読んでも面白い。執筆前の『南総里見八犬伝』を曲亭馬琴が葛飾北斎に語る「虚の世界」と、馬琴の人となりを描いた「実の世界」が交互に語られる構成がユニーク。八犬伝の部分はとにかく面白すぎて、どんどんページをめくってしまう。まじめで堅苦しい馬琴がこんなにも奇想天外な話を思いつくの が不思議だと、北斎はたびたび口にするが、読んでいるこちらもまったく同感である。互いの仕事に関する馬琴と北斎の会話は一種の芸術論みたいで、これもまた面白い。

2021/05/01

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