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交渉人・遠野麻衣子 籠城 (河出文庫)

交渉人・遠野麻衣子 籠城 (河出文庫)

交渉人・遠野麻衣子 籠城 (河出文庫)

作家
五十嵐貴久
出版社
河出書房新社
発売日
2023-08-05
ISBN
9784309419794
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交渉人・遠野麻衣子 籠城 (河出文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

私が言うのもなんだが(偉そうでごめんなさい)やっと交渉人として遠野麻衣子が確立したようなシリーズの第3弾だったように感じた。劇場型人質事件の裏にあるのは・・被害者の両親の気持ちは痛いほどなのだが、そこに立ちはだかるのは【少年法】今までも(多分これからも)無残にも犠牲になった被害者家族の遣る瀬無さに、振り上げた私の拳も行き場を失うのが正直なところ。

2023/11/26

森オサム

決定版・交渉人シリーズ三作目。本作に置いて遂に遠野は交渉人となった!、と言う感じでネゴシエーションしてました。一作目からずっと、タイトルが交渉人なんだから交渉しなよ、と思ってましたので。今回の犯人は人質を取って籠城した喫茶店経営者。なんでそんな事したのかは早めに明らかになりますが、なんとも悲惨な境遇で有り、少年犯罪、少年法がテーマとなる社会派サスペンスだった事が分かります。これに関しては、立場が変われば意見が変わる物でも有り、永遠の課題としか言えませんが。本作がシリーズ中一番交渉人らしくて良かったですね。

2023/09/16

NAOAMI

喫茶店経営者が客を人質に自ら110番し籠城スタート。遠野麻衣子が交渉にあたる。犯人の過去が明かされ、未成年によって自分の娘が殺され被告はたった3年で医療少年院から出所していること、その後ろ盾となっている少年法に何らかの意思表示をしたいはず。犯人の意図は十分にわかるけど、遠野との交渉が有利に進んでいるとは言い難い。メディアを利用した秘された未成年の炙り出しは、メディア側の動き(内面)が描写されず片手落ちな気も。犯人の真の意図が最終盤あっという間に展開。意外な事実に唖然。少年法矛盾オチはありふれた感否めない。

2023/10/26

にゃむこ@読メ11年生

全面改訂のシリーズ3作目。ここでようやく、麻衣子が「交渉人」として面目躍如。ほぼ全編を通して、犯人と緊迫した交渉をし続けた。小学生の娘を少年に惨殺された喫茶店オーナーが客を人質に自店に籠城。テレビカメラの前でかつて少年だった犯人に顔出しでの謝罪を要求。被害者の個人情報はマスコミにより詳らかになるが、加害者が少年だった場合は個人情報が実名以外は不明だ。少年法で守られているとはいえ、どうもこの国は加害者優位が過ぎる(と常々感じている)。少年法のあり方を問うきっかけになればいいと思わされる籠城事件だった。

2024/02/26

梨愛

喫茶店経営者が客を人質にして籠城、自分で110番に通報してきた。善人そうな人がなぜ?テレビカメラの生中継を要求してくるがその意図が読めないまま時間が過ぎていく。広報から交渉人の立ち位置に戻ってきた遠野麻衣子はどう交渉を進めていくのか?

2024/03/31

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